Ubuntu/LinuxでGoogle Driveを利用する方法

はじめに

2025年9月現在、LinuxでGoogle Driveを利用する方法はいくつか存在します。2020年から大きく状況が変わり、より便利で使いやすい選択肢が増えました。本記事では、初心者の方でも確実に設定できるよう、3つの主要な方法を詳細に解説します。

重要な変更点(2020年からの主な違い)

  • Google OAuth 2.0の仕様変更により、設定手順が一部変更
  • Rcloneが主流の選択肢として台頭
  • GNOME Online Accountsによる統合がより簡単に

方法1: GNOME Online Accounts(最も簡単)

概要

最新のUbuntuには標準でGNOME Online Accountsが搭載されており、GUIから簡単にGoogle Driveを設定できます。ただし、完全な同期ではなくオンデマンドアクセスのため、大容量ファイルの扱いには注意が必要です。

メリット

  • GUIで簡単設定
  • 追加ソフトウェア不要
  • 複数のGoogleアカウントに対応

デメリット

  • パフォーマンスが劣る場合がある
  • オフラインアクセスに制限
  • カスタマイズ性が低い

設定手順

設定画面を開く

# GNOME Online Accountsがインストールされているか確認
gnome-control-center --version
   
# もしインストールされていない場合
sudo apt update
sudo apt install gnome-online-accounts

Googleアカウントを追加

  • 「設定」→「オンラインアカウント」を開く
  • 「Google」をクリック
  • Googleアカウントでログイン
  • アクセス許可で「許可」をクリック

ファイルマネージャーで確認

  • Nautilusを開く
  • 左サイドバーにGoogleアカウントが表示される
  • クリックしてGoogle Driveの内容にアクセス

方法2: Rclone(推奨・高機能)

概要

Rcloneは、様々なクラウドストレージに対応したコマンドラインツールで、2025年現在最も人気のある選択肢です。高速で安定しており、詳細なカスタマイズが可能です。

メリット

  • 高速で安定
  • 詳細なオプション設定が可能
  • 自動マウント設定が簡単
  • キャッシュ機能で高速アクセス

デメリット

  • 初期設定がやや複雑
  • コマンドライン操作が必要

インストール手順

Rcloneのインストール

# 最新版を公式スクリプトでインストール(推奨)
sudo -v ; curl https://rclone.org/install.sh | sudo bash
   
# インストール確認
rclone version

Google Drive の設定

# 設定ウィザードを起動
rclone config

以下の順番で設定を進めます:

No remotes found, make a new one?
n/s/q> n              # 新規作成
   
name> gdrive          # 任意の名前(例:gdrive)
   
Storage> drive        # "drive"と入力(Google Drive)
   
client_id>           # Enterキー(空白のまま)
client_secret>       # Enterキー(空白のまま)
   
scope> 1             # フルアクセス(推奨)
   
service_account_file> # Enterキー(空白のまま)
   
Edit advanced config?
y/n> n               # 通常はn
   
Use web browser to automatically authenticate?
y/n> y               # ブラウザで認証

ブラウザが自動的に開き、Googleアカウントでログインして許可します。

マウントポイントの作成と手動マウント

# マウントポイントを作成
mkdir -p ~/GoogleDrive
   
# 手動でマウント(テスト用)
rclone mount gdrive: ~/GoogleDrive \
   --vfs-cache-mode writes \
   --vfs-cache-max-age 100h \
   --vfs-cache-max-size 10G \
   --daemon
   
# マウント確認
ls -la ~/GoogleDrive
df -h | grep GoogleDrive

自動マウントの設定(systemd使用) systemdサービスファイルを作成:

# サービスファイルを作成
sudo nano ~/.config/systemd/user/rclone-gdrive.service

以下の内容を記述(ユーザー名は自分のものに変更):

[Unit]
Description=Google Drive (rclone)
After=network-online.target

[Service]
Type=notify
ExecStart=/usr/bin/rclone mount gdrive: /home/ユーザー名/GoogleDrive \
  --config=/home/ユーザー名/.config/rclone/rclone.conf \
  --vfs-cache-mode writes \
  --vfs-cache-max-age 100h \
  --vfs-cache-max-size 10G \
  --vfs-read-chunk-size 32M \
  --buffer-size 32M
ExecStop=/bin/fusermount -u /home/ユーザー名/GoogleDrive
Restart=on-failure
RestartSec=5

[Install]
WantedBy=default.target

サービスを有効化:

# systemdをリロード
systemctl --user daemon-reload
   
# サービスを有効化(起動時に自動実行)
systemctl --user enable rclone-gdrive.service
   
# サービスを開始
systemctl --user start rclone-gdrive.service
   
# 状態確認
systemctl --user status rclone-gdrive.service

アンマウント方法

# 手動マウントの場合
fusermount -u ~/GoogleDrive
   
# systemdサービスの場合
systemctl --user stop rclone-gdrive.service

方法3: google-drive-ocamlfuse(従来の方法)

概要

2020年の記事で紹介されていた方法です。現在も動作しますが、Google OAuth 2.0の変更により設定がやや複雑になりました。

メリット

  • 安定した動作
  • ローカルファイルのような操作感

デメリット

  • Google OAuth 2.0の変更で設定が複雑化
  • 開発ペースが遅い

インストールと設定

PPAリポジトリの追加とインストール

# PPAを追加
sudo add-apt-repository ppa:alessandro-strada/ppa
   
# パッケージリストを更新
sudo apt update
   
# インストール
sudo apt install google-drive-ocamlfuse

初回認証(重要:OAuth 2.0対応) 2025年現在、設定ファイルの修正が必要な場合があります:

# 初回実行(エラーが出る可能性あり)
google-drive-ocamlfuse
   
# もしブラウザが開かない場合、設定ファイルを編集
mkdir -p ~/.gdfuse/default
nano ~/.gdfuse/default/config

以下の行を追加または修正:

oauth2_loopback=true

再度実行:

google-drive-ocamlfuse

マウントポイントの作成とマウント

# マウントポイント作成
mkdir -p ~/gdrive
   
# マウント
google-drive-ocamlfuse ~/gdrive
   
# 確認
ls -la ~/gdrive

自動マウント設定(起動時) 起動時スクリプトを作成:

# スタートアップアプリケーションに追加
cat > ~/.config/autostart/google-drive-ocamlfuse.desktop << EOF
[Desktop Entry]
Type=Application
Exec=google-drive-ocamlfuse /home/$USER/gdrive
Hidden=false
NoDisplay=false
X-GNOME-Autostart-enabled=trueName=Google Drive
Comment=Mount Google Drive
EOF

アンマウント

fusermount -u ~/gdrive

方法の比較と選び方

方法難易度速度機能性おすすめユーザー
GNOME Online Accounts★☆☆★★☆★☆☆GUI重視の初心者
Rclone★★☆★★★★★★万人向け(推奨)
google-drive-ocamlfuse★★☆★★☆★★☆従来の方法を好む人

トラブルシューティング

共通の問題と解決方法

認証エラーが発生する場合

# ブラウザのキャッシュをクリア
# 別のブラウザで試す
# または手動でURLをコピー&ペースト

マウントが表示されない場合

# プロセスを確認
ps aux | grep -E "rclone|ocamlfuse"
   
# ログを確認(Rcloneの場合)
journalctl --user -u rclone-gdrive.service

権限エラーの場合

# マウントポイントの権限を確認
ls -ld ~/GoogleDrive
   
# 必要に応じて権限を変更
chmod 755 ~/GoogleDrive

速度が遅い場合(Rclone)

# キャッシュサイズを増やす
--vfs-cache-max-size 50G
   
# チャンクサイズを調整
--vfs-read-chunk-size 128M

セキュリティに関する注意事項

  1. 認証情報の保護
    • 設定ファイルには認証トークンが含まれるため、適切な権限設定を行う
    chmod 600 ~/.config/rclone/rclone.conf
  2. 暗号化の検討
    • 機密データを扱う場合は、Rcloneの暗号化機能を使用
    rclone config
    # "crypt"タイプのリモートを作成
  3. 定期的な権限の確認
    • Googleアカウントの設定から、アプリの権限を定期的に確認

まとめ

2025年現在、LinuxでGoogle Driveを利用する最適な方法はRcloneです。初期設定は少し手間がかかりますが、一度設定すれば安定して高速にアクセスできます。

GUI重視で簡単な設定を望む場合はGNOME Online Accountsも良い選択肢です。google-drive-ocamlfuseは従来からのユーザーには馴染みがありますが、新規に始める場合はRcloneをお勧めします。

どの方法を選んでも、Windowsのような完全な同期ではなく、マウント(ネットワークドライブ)として動作することを理解しておくことが重要です。これによりローカルストレージを圧迫せずに、クラウドストレージを活用できます。

参考リンク

最終更新日: 2025年9月22日

以下の記事に2020年の記事ですが研究目的のため残してあります。

本日はLinuxでGoogleDriveを利用できるようにします。
Linuxの種類はUbuntuです。
windowsと違い同期ではなくマウントになります。Windowsでいうネットワークドライブの割り当てです。それゆえ自分のパソコンのハードディスクの容量を圧迫することはありません。
それでは作業を進めていきましょう。
端末で次のコマンドを順に入力していきます。

sudo add-apt-repository ppa:alessandro-strada/ppa
sudo apt-get update
sudo apt-get install google-drive-ocamlfuse

処理が完了したら次のコマンドを入力します。

google-drive-ocamlfuse

このコマンドによりブラウザが開きGoogleにログインする画面が表示されるのでID、パスワードを入力していきます。GDFUSEがアクセス権限をリクエストしたら許可します。

次にGoogleDriveの内容を観覧するフォルダを作成します。この例はホームにgdriveというフォルダを作成しました。

端末に戻りマウントするコマンドを入力します。

google-drive-ocamlfuse gdrive

先ほど作成したフォルダの内容を確認してみましょう。
自分のGoogleDriveの内容が表示されているはずです。

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