Navidromeとは、音楽ストリームサーバーを構築

Navidromeとは?

Navidromeは、軽量で使いやすい音楽サーバーソフトウェアです。これを使えば、自分の音楽ライブラリをどこからでもストリーミングして楽しむことができます。Navidromeはオープンソースであり、多くのプラットフォームで動作します。インストールや設定もシンプルで、初心者でも簡単に使い始められます。

主な機能

クロスプラットフォーム: Windows、macOS、Linuxなど、さまざまなOSで利用可能です。

Webベースのインターフェース: ブラウザを使ってどこからでも音楽を聴くことができます。

プレイリスト作成: お気に入りの曲をまとめてプレイリストを作成し、簡単に管理できます。

タグ編集機能: 曲の情報(アーティスト、アルバム、ジャンルなど)を簡単に編集できます。

Navidromeのインストールと設定方法

以下の記事では、同種のソフトであるKoelの紹介とインストール方法について説明しています。よろしければこちらも参考にしてください。

本日は、Navidromeという別のミュージックストリーミングサーバーをインストールします。Navidromeはオープンソースのウェブベースの音楽ストリームとメディアサーバーで、自分の音楽コレクションを個人的にストリーミングするためのツールです。また、SubsonicやAirsonicクライアントとの互換性もあります。

Navidromeは軽量であり、自分自身の音楽ライブラリを管理し、音楽をストリーミング再生するための独自のインターフェースを提供します。パーソナルコンピューターや小型の自宅サーバーなど、さまざまなハードウェアで実行可能です。

Navidromeの詳細については、公式ページをご覧ください。

Navidrome
Personal Music Streamer

Dockerを使用したインストール方法

公式ページにDockerを使用したインストール方法が記載されており、簡単にコピペして実行できます。以下は、自分のディレクトリ構成に基づいた例です。ここでは、Navidromeのデータをホームディレクトリに保存していますが、/srv/navidrome/opt/navidromeのような他のディレクトリを使用することも可能です。

以下のコマンドを使用して、Navidromeをインストールします。

docker run -d \
   --name navidrome \
   --restart=unless-stopped \
   --user $(id -u):$(id -g) \
   -v /home/user/navidrome/music:/music \
   -v /home/user/navidrome/data:/data \
   -p 4533:4533 \
   -e ND_LOGLEVEL=info \
   deluan/navidrome:latest

コマンドの説明

  • --restart=unless-stopped: このオプションは、コンテナが手動で停止されない限り、常に再起動される設定です。サーバーが再起動された場合でも、Navidromeが自動的に再起動します。
  • -v /home/user/navidrome/music:/music: このオプションは、ホストマシンの/home/user/navidrome/musicディレクトリをコンテナ内の/musicディレクトリにマウントします。音楽ファイルはこのディレクトリに保存されます。
  • -v /home/user/navidrome/data:/data: このオプションは、ホストマシンの/home/user/navidrome/dataディレクトリをコンテナ内の/dataディレクトリにマウントします。Navidromeの設定データやデータベースファイルがここに保存されます。
  • -p 4533:4533: このオプションは、ホストマシンのポート4533をコンテナ内のポート4533にマッピングします。ブラウザからhttp://localhost:4533にアクセスすることで、Navidromeのインターフェースに接続できます。

Navidromeは軽量で、Koelのように外部データベースを必要としないため、セットアップが非常にシンプルです。音楽ファイルのメタデータは、コンテナ内で管理され、外部のデータベースを構築する手間がありません。

ポートの開放

Navidromeを正常に動作させるためには、使用するポートを開放する必要があります。特に、ファイアウォールが有効になっている場合は、以下のコマンドを実行してポート4533を開放してください。

sudo ufw allow 4533/tcp

このコマンドにより、TCPプロトコルでポート4533への通信が許可されます。

Navidromeへのアクセス

ポートの開放が完了したら、ブラウザを使用してNavidromeにアクセスします。以下のURLにアクセスしてください。

http://<サーバーのIPアドレス>:4533

サーバーのIPアドレスは、NavidromeをインストールしたマシンのIPアドレスに置き換えてください。例えば、ローカル環境で実行している場合は、http://localhost:4533と入力します。

ブラウザでNavidromeのインターフェースが正常に表示されたら、次に管理者アカウントを作成します。新しいユーザー名とパスワードを決めて、「CREATE ADMIN」ボタンをクリックしてください。これで管理者アカウントが作成され、Navidromeのセットアップが完了します。

Navidromeのセットアップ後の操作

セットアップが完了すると、作成したユーザー名とパスワードでNavidromeにログインできます。Navidromeはさまざまな言語に対応しており、英語が苦手な方でも安心して利用できる仕様になっています。

音楽ファイルの配置と確認

Navidromeを利用するために、次は音楽ファイルをサーバーに配置して、ブラウザから確認してみましょう。残念ながら、Navidromeではブラウザでのドラッグアンドドロップによる音楽ファイルのアップロードはできません。そのため、サーバーがインストールされているPCに直接音楽ファイルを配置します。

Koelではドラッグアンドドロップが可能ですが、大量の音楽ファイルを配置する際にはPCで作業する方が効率的です。音楽ファイルは、Dockerのdocker runコマンドで指定したホストのディレクトリ(例: /home/user/navidrome/music)に配置してください。

音楽ファイルを配置したら、ブラウザでNavidromeにアクセスして、スキャンを実行することで音楽ファイルがライブラリに表示されます。

スマートフォンでの利用

Navidromeはスマートフォンでも利用可能です。今回は、Androidデバイスに「Substreamer」というアプリをインストールし、Navidromeサーバーに接続して音楽を聴いてみましょう。これにより、外出先でも自分の音楽ライブラリを楽しむことができます。

最後に、Navidromeの使い方を動画でまとめたYouTube動画もぜひご覧ください。

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