Oracle Cloudで新規でCentOS8のインスタンスを作成します。その後、CentOS streamに変換します。
コンピュートからインスタンスと進み、「インスタンスの作成」ボタンをクリックします。
名前などは任意で決定し、イメージの変更でCentOS8を選択します。
シェイプはalways Free対象のものを選択しました。
ネットワーキングの構成では既存のものを使用することにしましたが、初めて作成するかたはネットワークおよびサブネットを新規で作成します。この項目はネットワーキングに属する仮想クラウドネットワークであとからでも確認ができます。その他はデフォルトのままにして作成することになりますが、秘密キーと公開キーは保存しておきます。
拡張子が.keyと.pubの2つのファイルになります。これらのキーは自分でソフトを使用して作成したり、既存のものをアップロードすることもできます。
これで設定は完了したので「作成」をクリックします。「プロビジョニング中」が「実行中」になれば接続することができます。
それではTera Termという有名なソフトを使用してSSH接続をします。
インスタンスの詳細にあるパブリックIPアドレスをTera Termのホストに入力してOKをクリックします。
最初の接続の時のみセキュリティ警告が表示されますがそのまま進みます。ユーザー名に「opc」を、「RSA/DSA/ECDSA/ED25519鍵を使う」にチェックをいれ、先ほどインスタンス作成時に保存した秘密キーを読み込んできます。これで接続ができます。
次はCentOS8をCentOS Streamに変換します。これは以前記事にいたしました。
https://minokamo.tokyo/2021/01/05/3207/
次のコマンドを順に入力していきます。
公式サイトに記載してある通りの手順です。
dnf install centos-release-stream
dnf swap centos-{linux,stream}-repos
dnf distro-sync
多少時間を要しますが、完了したらコマンド入力をして確認してみます。
cat /etc/redhat-release
Streamと表示されたことが確認できました。
この方法は時間がかかるのでStreamにする前提であれば次の方法があります。
インスタンス作成時に拡張オプションを使用する方法です。
Cloud-Initスクリプトを事前に入力しておくというものです。
Cloud-Initは、ホスト名、ネットワークインターフェース、承認キーなどの仮想マシンの初期設定を自動化するためのツールです。 テンプレートをベースにデプロイされた仮想マシンをプロビジョニングする際に、ネットワーク上における競合を回避するために使用することができます。
#!/bin/bash
dnf install centos-release-stream -y
dnf swap centos-{linux,stream}-repos -y
dnf distro-sync -y
「-y」はコマンド入力時になにかしら問い合わせがあった時にYESを選択して進めるというものです。最初はこれが無かったのでStreamには変換できませんでした。
アップデートなどのコマンド入力時に下に示すエラーが発生しますが、これはOracle Linuxでの仕様なのでCentOSでは気にする必要はないということです。
Failed loading plugin “osmsplugin”: No module named ‘librepo’
Error: This command has to be run with superuser privileges (under the root user on most systems).
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