WindowsでのRubyインストール手順と動作確認

はじめに

本記事では、Rubyのインストール方法をWindows向けに詳しく解説します。RubyはWebサービスやアプリケーションの開発に適しており、特にX(旧Twitter)などのSNS向けのツールやサービスで強みを発揮します。また、GitHubもRubyで開発された実績があり、その柔軟性と効率性から多くの開発者に支持されています。ここでは、初心者にもわかりやすく、なおかつ説得力のある理由付けを交えながら、インストール手順を解説します。

さらに、Rubyは以下のような場面で役立ちます。

  • Webアプリケーションの構築: フレームワーク「Ruby on Rails」を使用すれば、シンプルなWebサイトから大規模なサービスまで迅速に開発できます。
  • SNS連携ツール: Twitter APIなどを利用したSNS向けのアプリケーション作成に最適です。
  • スクリプト言語としての利便性: 簡潔な記述でタスクの自動化やデータ解析など、幅広い用途に応用可能です。

これらの理由から、Rubyの導入は開発環境の効率化に大いに寄与します。では、具体的なインストール手順を見ていきましょう。


Rubyのインストール手順(Windows向け)

1. RubyInstaller for Windowsのダウンロード

まずは、RubyInstaller for Windowsの公式サイト(https://rubyinstaller.org/)にアクセスし、最新版のRubyをダウンロードします。今回は64ビット版を選択しましたが、ご利用の環境に合わせて適切なバージョンを選ぶことが重要です。ここでは、Ruby+Devkit 3.4.2-1 (x64)をダウンロードしました。

【理由】
公式サイトからのダウンロードはセキュリティ面で信頼できるほか、最新のバグ修正や機能追加が反映されているためです。

2. インストーラの実行とインストール先の指定

ダウンロードが完了したら、インストーラを実行します。
インストール先は、Cドライブ直下の「Ruby」フォルダを推奨します。これは、Program Filesのようにスペースを含むフォルダ名を避けるためです。

Windows によって PC が保護されました と表示された場合の対処法

RubyInstaller の実行中に「Windows によって PC が保護されました」というメッセージが表示された場合、以下の手順で安全にインストールを続行できます。

  1. 詳細情報の表示
    メッセージウィンドウ内の「詳細情報」リンク(またはボタン)をクリックします。これにより、警告の詳細が表示され、実行元のプログラムが信頼できるかどうかの情報が提供されます。
  2. 実行の許可
    詳細情報の画面で、RubyInstaller の公式サイトからダウンロードしたものであることを確認した上で、「実行」ボタンをクリックしてインストールを続行します。
  3. 注意事項
    この警告は、Windows の SmartScreen 機能によるものであり、セキュリティ上のリスクがある場合に表示されます。必ず公式サイトから最新バージョンをダウンロードしているか確認し、不明なソースからのファイルは実行しないよう注意してください。

Windows SmartScreen は、未知または信頼性の低いプログラムが実行されるのを防ぐための機能です。しかし、公式サイトからダウンロードした RubyInstaller の場合は安全性が確認されているため、上記の手順で問題なくインストールを進めることができます。

「Select Setup Install Mode」について

RubyInstaller を実行した際に表示される「Select Setup Install Mode」画面では、以下の2つのオプションが提示されます。

  • Install for me only (推奨)
    このオプションは、現在のユーザーアカウントにのみ Ruby をインストールします。管理者権限が不要で、システム全体に影響を与えずに設定を行えるため、個人利用や開発環境の構築に適しています。
  • Install for all users
    このオプションは、PC上の全てのユーザーが Ruby を利用できるようにインストールします。複数のユーザーアカウントが存在する環境や、共用PCでの利用を考慮する場合に選択すると便利ですが、管理者権限が必要となります。

個人開発や個人利用の場合、シンプルで管理が容易な「Install for me only (推奨)」が一般的に推奨されます。一方、複数ユーザーでの利用やシステム全体での統一環境を構築したい場合は、「Install for all users」を選ぶことで、全員が同じ Ruby 環境を利用できる利点があります。

Installation Destination and Optional Tasks

この画面では、Rubyのインストール先フォルダと追加のオプション設定を行います。

  • インストールフォルダ(例:C:\Ruby34-x64)
    ここでは、Rubyをインストールするフォルダを指定できます。既定のフォルダ名が表示されますが、必要に応じて変更することも可能です。
    【理由】
    インストール先にスペースが含まれるフォルダ名(例:Program Files)は、後の作業で不具合を引き起こす可能性があるため、できるだけシンプルなパス(例:C:\Ruby34-x64)を使用することが推奨されます。
  • 「Add Ruby executables to your PATH」
    このオプションにチェックを入れると、Rubyの実行ファイルがシステムの環境変数PATHに追加されます。
    【理由】
    これにより、どのディレクトリからでもrubyコマンドを使用できるため、コマンドプロンプトでの作業がスムーズになります。日常的にRubyを使用する場合は、必ずチェックしておくと便利です。
  • 「Associate .rb and .rbw files with this Ruby installation」
    こちらのオプションにチェックを入れると、.rbや.rbwファイルがRubyと関連付けられ、ダブルクリックでスクリプトを実行できるようになります。

    ファイルの関連付けにより、Rubyスクリプトを手軽に実行できる環境が整います。これも、初心者や普段からRubyスクリプトを頻繁に利用する場合に有用です。

Select Components 画面の各項目について

この画面では、インストールするRubyの各コンポーネントを選択できます。なお、「Ruby-<バージョン> base files」は必須コンポーネントとして一番上に固定され、チェックを外すことはできません。以下、各項目の意味と推奨設定について説明します。

  • Ruby-<バージョン> base files
    ※ この項目はRubyのコアファイルであり、必須です。
    【理由】 Rubyの基本機能を提供するため、必ずインストールされる必要があります。
  • Ruby RI and HTML documentation
    Rubyのリファレンス情報やHTML形式のドキュメントが含まれます。
    【理由】 オフラインでも詳細なドキュメントにアクセスでき、Rubyの学習やトラブルシューティングに役立ちます。普段からドキュメントを参照する場合は、チェックを入れておくと便利です。
  • MSYS2 development toolchain <日付>
    MSYS2に関連する開発ツールチェーンが含まれており、Rubyのネイティブ拡張機能のビルドなどに必要です。
    【理由】 一部のRubyライブラリやGemは、ネイティブ拡張機能のコンパイルを必要とするため、開発環境を充実させる目的でこのコンポーネントは有用です。通常はそのままチェックを入れておくことを推奨します。

「Run ‘ridk install’ to set up MSYS2 and development toolchain.」の表示について

インストール作業が完了した後、以下のメッセージが表示されます。

Run 'ridk install' to set up MSYS2 and development toolchain.

この表示にチェックを入れ、「Finish」ボタンをクリックすることで、MSYS2と開発ツールチェーンのセットアップが自動で開始されます。

MSYS2とその開発ツールチェーンは、Rubyのネイティブ拡張機能のコンパイルや、一部のGemのインストールに必要な環境を整えるために必須です。公式に推奨されている手順に従い、このチェックを有効にすることで、後続の開発作業が円滑に進むようになります。

3. インストールの完了と動作確認

PowerShellのプロンプトについて

「Finish」ボタンをクリックすると、PowerShellが起動し、以下のプロンプトが表示されます。

   1 - MSYS2 base installation
2 - MSYS2 system update (optional)
3 - MSYS2 and MINGW development toolchain

Which components shall be installed? If unsure press ENTER [1,3]

このプロンプトでは、以下の選択肢が提示されています。

  • 1 – MSYS2 base installation
    必須の基本環境がインストールされます。Rubyの動作に必要なMSYS2の基盤となるコンポーネントです。
  • 2 – MSYS2 system update (optional)
    システムのアップデートを行います。これはオプションですが、最新の状態に保つことで、セキュリティや安定性の向上が期待できます。ただし、インストール後の環境に大きな影響はないため、急ぎでなければスキップしても構いません。
  • 3 – MSYS2 and MINGW development toolchain
    Rubyのネイティブ拡張機能のコンパイルなどに必要な、開発ツールチェーンがインストールされます。RubyGemの一部がこの環境を必要とするため、こちらは必須と言えます。

【推奨される手順】
プロンプト上で何も選択せずにENTERキーを押すと、デフォルトで「1」と「3」が選択され、基本環境と開発ツールチェーンがインストールされます。

【理由】

  • **基本環境(1)**はRubyの実行に必須です。
  • **開発ツールチェーン(3)**は、Gemのインストールやネイティブ拡張のビルドをスムーズに行うために重要です。
  • **システムアップデート(2)**はオプションですが、問題がなければ後からアップデートしても良いため、特に不安がなければデフォルトのままENTERキーで進むのが一般的です。

この手順を進めることで、Ruby環境の開発に必要なMSYS2と関連ツールが正しくセットアップされ、快適な開発環境が構築されます。

私の環境では以下のようなメッセージが表示され、しばらく待機します。

> sh -lc true
'C:\Windows\system32\drivers\etc\hosts' -> '/etc/hosts'
'C:\Windows\system32\drivers\etc\protocol' -> '/etc/protocols'
'C:\Windows\system32\drivers\etc\services' -> '/etc/services'
'C:\Windows\system32\drivers\etc\networks' -> '/etc/networks'
gpg: /etc/pacman.d/gnupg/trustdb.gpg: 信用データベースができました
gpg: 究極的に信用する鍵が見つかりません
gpg: starting migration from earlier GnuPG versions
gpg: porting secret keys from '/etc/pacman.d/gnupg/secring.gpg' to gpg-agent
gpg: migration succeeded
==> pacman のマスターキーを生成しています。しばらくお待ちください。
gpg: Generating pacman keyring master key...
gpg: ディレクトリ'/etc/pacman.d/gnupg/openpgp-revocs.d'が作成されました
gpg: 失効証明書を '/etc/pacman.d/gnupg/openpgp-revocs.d/817D35136578B0260292419018A2B5433B2433DC.rev' に保管しました。
gpg: Done
==> 信頼データベースを更新...
gpg: marginals needed: 3  completes needed: 1  trust model: pgp
gpg: 深さ: 0  有効性:   1  署名:   0  信用: 0-, 0q, 0n, 0m, 0f, 1u
==> msys2.gpg からキーを追加...
==> キーリングの信頼されたキーに署名...
  -> Locally signed 5 keys.
==> 所有者信頼値をインポート...
gpg: setting ownertrust to 4
gpg: setting ownertrust to 4
gpg: setting ownertrust to 4
gpg: setting ownertrust to 4
gpg: setting ownertrust to 4
==> キーリングの破棄されたキーを無効化...
  -> Disabled 4 keys.
==> 信頼データベースを更新...
gpg: marginals needed: 3  completes needed: 1  trust model: pgp
gpg: 深さ: 0  有効性:   1  署名:   5  信用: 0-, 0q, 0n, 0m, 0f, 1u
gpg: 深さ: 1  有効性:   5  署名:   7  信用: 0-, 0q, 0n, 5m, 0f, 0u
gpg: 深さ: 2  有効性:   4  署名:   2  信用: 4-, 0q, 0n, 0m, 0f, 0u
gpg: 次回の信用データベース検査は、2025-08-13です
gpg: 'alexey.pawlow@gmail.com'を WKD から取得する際のエラー: データがありません
gpg: error reading key: データがありません
gpg: 1本の鍵をhkps://keyserver.ubuntu.comから更新
gpg: 鍵F40D263ECA25678A:"Alexey Pavlov (Alexpux) <alexey.pawlow@gmail.com>"変更なし
gpg:           処理数の合計: 1
gpg:               変更なし: 1
gpg: 'david.macek.0@gmail.com'を WKD から取得する際のエラー: データがありません
gpg: error reading key: データがありません
gpg: 1本の鍵をhkps://keyserver.ubuntu.comから更新
gpg: 鍵790AE56A1D3CFDDC:"David Macek (MSYS2 master key) <david.macek.0@gmail.com>"変更なし
gpg:           処理数の合計: 1
gpg:               変更なし: 1
gpg: 'martellmalone@gmail.com'を WKD から取得する際のエラー: データがありません
gpg: error reading key: データがありません
gpg: 1本の鍵をhkps://keyserver.ubuntu.comから更新
gpg: 鍵DA7EF2ABAEEA755C:"Martell Malone (martell) <martellmalone@gmail.com>"変更なし
gpg:           処理数の合計: 1
gpg:               変更なし: 1
gpg: 'reiter.christoph@gmail.com'を WKD から取得する際のエラー: データがありません
gpg: error reading key: データがありません
gpg: 1本の鍵をhkps://keyserver.ubuntu.comから更新
gpg: 鍵755B8182ACD22879:"Christoph Reiter (MSYS2 master key) <reiter.christoph@gmail.com>"変更なし
gpg:           処理数の合計: 1
gpg:               変更なし: 1
gpg: 'icquinteiro@gmail.com'を WKD から取得する際のエラー: データがありません
gpg: error reading key: データがありません
gpg: 1本の鍵をhkps://keyserver.ubuntu.comから更新
gpg: 鍵9F418C233E652008:"Ignacio Casal Quinteiro <icquinteiro@gmail.com>"変更なし
gpg:           処理数の合計: 1
gpg:               変更なし: 1
gpg: 'mingw.android@gmail.com'を WKD から取得する際のエラー: データがありません
gpg: error reading key: データがありません
gpg: 1本の鍵をhkps://keyserver.ubuntu.comから更新
gpg: 鍵BBE514E53E0D0813:"Ray Donnelly (MSYS2 Developer - master key) <mingw.android@gmail.com>"変更なし
gpg:           処理数の合計: 1
gpg:               変更なし: 1
gpg: 'alexpux@gmail.com'を WKD から取得する際のエラー: データがありません
gpg: error reading key: データがありません
gpg: 1本の鍵をhkps://keyserver.ubuntu.comから更新
gpg: 鍵5F92EFC1A47D45A1:"Alexey Pavlov (Alexpux) <alexpux@gmail.com>"変更なし
gpg:           処理数の合計: 1
gpg:               変更なし: 1
gpg: 'david.macek.0@gmail.com'を WKD から取得する際のエラー: データがありません
gpg: error reading key: データがありません
gpg: 1本の鍵をhkps://keyserver.ubuntu.comから更新
gpg: 鍵974C8BE49078F532:"David Macek <david.macek.0@gmail.com>"変更なし
gpg:           処理数の合計: 1
gpg:               変更なし: 1
gpg: 'reiter.christoph@gmail.com'を WKD から取得する際のエラー: データがありません
gpg: error reading key: データがありません
gpg: 1本の鍵をhkps://keyserver.ubuntu.comから更新
gpg: 鍵FA11531AA0AA7F57:"Christoph Reiter (MSYS2 development key) <reiter.christoph@gmail.com>"変更なし
gpg:           処理数の合計: 1
gpg:               変更なし: 1
gpg: 'me@martellmalone.com'を WKD から取得する際のエラー: 一般エラーです
gpg: error reading key: 一般エラーです
gpg: 1本の鍵をhkps://keyserver.ubuntu.comから更新
gpg: 鍵794DCF97F93FC717:"Martell Malone (martell) <me@martellmalone.com>"変更なし
gpg:           処理数の合計: 1
gpg:               変更なし: 1
gpg: 'martellmalone@gmail.com'を WKD から取得する際のエラー: データがありません
gpg: error reading key: データがありません
gpg: 1本の鍵をhkps://keyserver.ubuntu.comから更新
gpg: 鍵D595C9AB2C51581E:"Martell Malone (MSYS2 Developer) <martellmalone@gmail.com>"変更なし
gpg:           処理数の合計: 1
gpg:               変更なし: 1
gpg: 'mingw.android@gmail.com'を WKD から取得する際のエラー: データがありません
gpg: error reading key: データがありません
gpg: 1本の鍵をhkps://keyserver.ubuntu.comから更新
gpg: 鍵4DF3B7664CA56930:"Ray Donnelly (MSYS2 Developer) <mingw.android@gmail.com>"変更なし
gpg:           処理数の合計: 1
gpg:               変更なし: 1
MSYS2 seems to be properly installed
Install MSYS2 and MINGW development toolchain ...
> pacman -S --needed --noconfirm autoconf autogen automake-wrapper diffutils file gawk grep libtool m4 make patch sed texinfo texinfo-tex wget mingw-w64-ucrt-x86_64-binutils mingw-w64-ucrt-x86_64-crt-git mingw-w64-ucrt-x86_64-gcc mingw-w64-ucrt-x86_64-gcc-libs mingw-w64-ucrt-x86_64-headers-git mingw-w64-ucrt-x86_64-libmangle-git mingw-w64-ucrt-x86_64-libwinpthread-git mingw-w64-ucrt-x86_64-make mingw-w64-ucrt-x86_64-tools-git mingw-w64-ucrt-x86_64-winpthreads-git pkgconf mingw-w64-ucrt-x86_64-pkgconf
警告: autoconf-wrapper-20240607-1 は最新です -- スキップ
警告: autogen-5.18.16-5 は最新です -- スキップ
警告: automake-wrapper-20240607-1 は最新です -- スキップ
警告: diffutils-3.10-1 は最新です -- スキップ
警告: file-5.46-1 は最新です -- スキップ
警告: gawk-5.3.1-1 は最新です -- スキップ
警告: grep-1~3.0-7 は最新です -- スキップ
警告: libtool-2.5.4-1 は最新です -- スキップ
警告: m4-1.4.19-2 は最新です -- スキップ
警告: make-4.4.1-2 は最新です -- スキップ
警告: patch-2.7.6-3 は最新です -- スキップ
警告: sed-4.9-1 は最新です -- スキップ
警告: texinfo-7.1.1-1 は最新です -- スキップ
警告: texinfo-tex-7.1.1-1 は最新です -- スキップ
警告: wget-1.25.0-1 は最新です -- スキップ
警告: mingw-w64-ucrt-x86_64-binutils-2.44-1 は最新です -- スキップ
警告: mingw-w64-ucrt-x86_64-crt-git-12.0.0.r487.g9e8f2a7b5-1 は最新です -- スキップ
警告: mingw-w64-ucrt-x86_64-gcc-14.2.0-2 は最新です -- スキップ
警告: mingw-w64-ucrt-x86_64-gcc-libs-14.2.0-2 は最新です -- スキップ
警告: mingw-w64-ucrt-x86_64-headers-git-12.0.0.r487.g9e8f2a7b5-1 は最新です -- スキップ
警告: mingw-w64-ucrt-x86_64-libmangle-git-12.0.0.r487.g9e8f2a7b5-1 は最新です -- スキップ
警告: mingw-w64-ucrt-x86_64-libwinpthread-git-12.0.0.r487.g9e8f2a7b5-1 は最新です -- スキップ
警告: mingw-w64-ucrt-x86_64-make-4.4.1-3 は最新です -- スキップ
警告: mingw-w64-ucrt-x86_64-tools-git-12.0.0.r487.g9e8f2a7b5-1 は最新です -- スキップ
警告: mingw-w64-ucrt-x86_64-winpthreads-git-12.0.0.r487.g9e8f2a7b5-1 は最新です -- スキップ
警告: pkgconf-2.3.0-1 は最新です -- スキップ
警告: mingw-w64-ucrt-x86_64-pkgconf-1~2.3.0-1 は最新です -- スキップ
 何も行うことがありません
Install MSYS2 and MINGW development toolchain succeeded

次のプロンプトへの対処法

インストール進捗中に再度以下のメッセージが表示されます。

You can use 'ridk enable' to activate the MSYS2 tools on the command prompt.

1 - MSYS2 base installation
2 - MSYS2 system update (optional)
3 - MSYS2 and MINGW development toolchain

Which components shall be installed? If unsure press ENTER []

このプロンプトでは、最初に「ridk enable」を使用することで、後からMSYS2のツールをコマンドプロンプトで有効化できることが示されています。その後、再度MSYS2の各コンポーネントの選択が求められています。

  • 1 – MSYS2 base installation
    基本的なMSYS2環境がインストールされます。
  • 2 – MSYS2 system update (optional)
    システムのアップデートを行います。必須ではなく、時間に余裕がある場合に実施するとセキュリティや安定性が向上します。
  • 3 – MSYS2 and MINGW development toolchain
    Rubyのネイティブ拡張やGemのコンパイルに必要な開発ツールチェーンがインストールされます。

対処方法:
不明な場合や特に追加のカスタマイズが必要なければ、単にENTERキーを押して進むのが一般的です。これで、基本環境(1)と開発ツールチェーン(3)がデフォルトでインストールされ、必要な環境が整います。

ほとんどの利用者にとって、基本環境と開発ツールチェーンのインストールで十分です。システムアップデート(2)は任意ですが、後から個別に実施することも可能なため、初期設定ではデフォルトの選択で問題ありません。

インストール後の動作確認とテストコマンド

Rubyのインストールが完了したら、以下のコマンドで環境が正しく構築されているか確認しましょう。

  1. バージョン確認
    コマンドプロンプトまたはPowerShellで次のコマンドを実行します。
    ruby -v
    インストールされたRubyのバージョンが表示され、正しくインストールされたことが確認できます。
    【理由】 Rubyのバージョン情報は、インストール状況や更新情報を把握するための基本的な確認手段です。
  2. IRB(Interactive Ruby)の起動
    Rubyの対話型シェルであるIRBを使って、簡単なコードを実行してみます。以下のコマンドを実行してください。
    irb
    IRBが起動したら、以下のコードを入力して動作確認ができます。
    puts "Hello, Ruby!"
    正常に「Hello, Ruby!」と表示されれば、Rubyの基本的な実行環境が整っていることがわかります。
    【理由】 IRBはRubyの動作をインタラクティブに試すのに最適なツールで、スクリプトを実行する前に簡単な確認ができます。
  3. Gemのリスト確認
    RubyGemsが正しく動作しているかを確認するために、以下のコマンドでインストール済みGemの一覧を表示させます。
    gem list
    これで、Rubyのパッケージ管理システムが正しく機能しているか確認できます。
    【理由】 GemはRubyでのライブラリ管理において非常に重要なツールで、動作確認を通じて環境が整っているか確かめられます。

IRBから抜けるには、以下のいずれかの方法を使ってください。

  • exit または quit コマンドを入力
    IRBのプロンプトで exit または quit と入力してEnterキーを押してください。
  • キーボードショートカット
    Windowsの場合、Ctrl+Z を入力してからEnterキーを押すか、Unix/LinuxやmacOSの場合は Ctrl+D を使うこともできます。

どちらの方法でもIRBを終了できます。

これらのコマンドは、Ruby環境が正しくセットアップされ、日常的な開発作業がスムーズに行えることを確認するための基本テストとして非常に有用です。以下はGemのリスト確認をした時に以下が表示されました。

abbrev (0.1.2)
base64 (0.2.0)
benchmark (default: 0.4.0)
bigdecimal (3.1.8)
bundler (default: 2.6.2)
cgi (default: 0.4.1)
csv (3.3.2)
date (default: 3.4.1)
debug (1.10.0)
delegate (default: 0.4.0)
did_you_mean (default: 2.0.0)
digest (default: 3.2.0)
drb (2.2.1)
english (default: 0.8.0)
erb (default: 4.0.4)
error_highlight (default: 0.7.0)
etc (default: 1.4.5)
fcntl (default: 1.2.0)
fiddle (default: 1.1.6)
fileutils (default: 1.7.3)
find (default: 0.2.0)
forwardable (default: 1.3.3)
getoptlong (0.2.1)
io-console (default: 0.8.0)
io-nonblock (default: 0.3.1)
io-wait (default: 0.3.1)
ipaddr (default: 1.2.7)
irb (default: 1.14.3)
json (default: 2.9.1)
logger (default: 1.6.4)
matrix (0.4.2)
minitest (5.25.4)
mutex_m (0.3.0)
net-ftp (0.3.8)
net-http (default: 0.6.0)
net-imap (0.5.6)
net-pop (0.1.2)
net-protocol (default: 0.2.2)
net-smtp (0.5.1)
nkf (0.2.0)
observer (0.1.2)
open-uri (default: 0.5.0)
open3 (default: 0.2.1)
openssl (default: 3.3.0)
optparse (default: 0.6.0)
ostruct (default: 0.6.1)
pathname (default: 0.4.0)
power_assert (2.0.5)
pp (default: 0.6.2)
prettyprint (default: 0.2.0)
prime (0.1.3)
prism (default: 1.2.0)
pstore (default: 0.1.4)
psych (default: 5.2.2)
racc (1.8.1)
rake (13.2.1)
rbs (3.8.0)
rdoc (default: 6.10.0)
readline (default: 0.0.4)
reline (default: 0.6.0)
repl_type_completor (0.1.9)
resolv (default: 0.6.0)
resolv-replace (0.1.1)
rexml (3.4.0)
rinda (0.2.0)
rss (0.3.1)
ruby2_keywords (default: 0.0.5)
securerandom (default: 0.4.1)
set (default: 1.1.1)
shellwords (default: 0.2.2)
singleton (default: 0.3.0)
stringio (default: 3.1.2)
strscan (default: 3.1.2)
syntax_suggest (default: 2.0.2)
tempfile (default: 0.3.1)
test-unit (3.6.7)
time (default: 0.4.1)
timeout (default: 0.4.3)
tmpdir (default: 0.3.1)
tsort (default: 0.2.0)
typeprof (0.30.1)
un (default: 0.3.0)
uri (default: 1.0.2)
weakref (default: 0.1.3)
win32-registry (default: 0.1.0)
win32ole (default: 1.9.1)
yaml (default: 0.4.0)
zlib (default: 3.2.1)

これらは、Rubyをインストールした際に同梱される「標準ライブラリ」や「デフォルトのGem」の一覧です。Rubyは、日常的なプログラミング作業をサポートするために多くの機能が最初から組み込まれており、そのためにさまざまなモジュールやライブラリが含まれています。

  • 標準ライブラリ
    たとえば、base64benchmarkbigdecimaldatejsonopensslcsvなどは、Rubyがもともと備えている機能群で、文字列操作、データのフォーマット変換、暗号化、日付操作など、幅広い用途に対応しています。これらはRubyのインストール時に自動的に利用できるため、特に追加のインストール作業は不要です。
  • デフォルトGem
    一部のGem(例:bundlerirbrdoctest-unitなど)は、Rubyのパッケージ管理システムRubyGemsにより管理され、開発やドキュメント作成、テストのために利用されます。バージョン情報に「default:」と記載されているものは、Rubyの標準パッケージとして初期状態でインストールされるものです。

これらのコンポーネントは、Rubyでのプログラミングやスクリプト作成を支援するために、開発者が手軽に利用できるようになっています。例えば、文字列のエンコードやデコード、ネットワーク通信、ファイル操作、テストフレームワーク、デバッグツールなど、日常的な開発作業に必要な機能が網羅されているため、追加でライブラリを導入する前にまずはこれらの標準ライブラリを活用することが推奨されます。

以下は2020年7月に作成した記事です。技術進化を確かめるため記事は残しておきます。

本日はRubyをwindows10にインストールします。ルビーはWebサービスやアプリケーションの開発ができtwitterなどのSNSの分野に強いです。GitHubはなんとRubyで開発されたSNSということです。

それではweb検索にて「ruby installer」と入力しましょう。RubyInstaller for Windows(https://rubyinstaller.org/)にて最新版をダウンロードします。今回は64ビット版を選択しました。
ダウンロードが完了したらファイルを実行します。
インストールするフォルダがCドライブ直下のRubyに指定されておりProgram Filesのようにフォルダ名にスペースがあってはいけないと記述してあります。
「add ruby executables to your path」はチェックを入れます。システムの環境変数にルビーのパスが追加されコマンドプロンプトでどこのフォルダにいてもrubyを実行できます。


「associate .rb and .rbw files with this ruby installation」は拡張子が.rbや.rbwのファイルをrubyの実行に関連付けるのでチェックをします。
「use utf-8 as default external encoding.」はデフォルトの外部エンコーディングとしてutf-8を使用するのでチェックしてInstallボタンをクリックします。


MSYS2とはWindows上でUNIXやLinuxと同じPOSIXシェル環境を提供するものなのでチェックをいれてNextボタンをクリックします。

しばらく待って「Run ‘ridk install’ to install MSYS2 and development toolchain.」にチェックをいれてfinishボタンをクリックします。デフォルトではチェックが入ってますので推奨していると思われます。
MSYS2のインストール画面が表示され、インストールするコンポーネントはなにかを聞いているので1番の基本(base)インストールを選択しました。


しばらく待ちます。
properly installedと表示され正しくインストールがされていることを確認してそのままエンターキーを押します。ここまででインストール作業は完了しました。

さっそくコマンドプロンプトを起動して次のコマンドを入力します。

ruby -v

rubyのバージョンが表示され正常にインストールされているのが確認できました。

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