VMwareで起動していた仮想環境をVirtualBoxに移行するには

VMware から VirtualBox への仮想環境の移行方法

  1. VMware から OVF/OVA ファイルをエクスポートする
    • VMware で対象の仮想マシンを選択します
    • メニューから「ファイル」→「エクスポート」→「OVFテンプレートのエクスポート」を選択
    • 保存先とファイル形式(OVF または OVA)を指定して保存
  2. VirtualBox にインポートする
    • VirtualBox を起動
    • メニューから「ファイル」→「仮想アプライアンスのインポート」を選択
    • 先ほどエクスポートした OVF/OVA ファイルを選択
    • 設定を確認し、必要に応じて調整(CPUコア数、メモリ、ネットワーク設定など)
    • 「インポート」ボタンをクリックして完了

もし VMware Tools がインストールされている場合は、移行後に VirtualBox Guest Additions をインストールする必要があります。また、ハードウェア互換性の問題で、起動しない場合は VirtualBox の設定で「IO APIC を有効化」などの設定調整が必要になることがあります。

実際にOVFをエクスポートしてみる。

VMware Workstation Proでは以下の拡張子のファイルがエクスポートされました。

.iso .vmdk .ovf .mf

VirtualBoxにインポート

上記の手順でインポートはうまくいきたが、起動が以下のエラーでできません。

VM Name: vm

Nonexistent host networking interface, name ” (VERR_INTERNAL_ERROR).
Result Code:
E_FAIL (0X80004005)
Component:
ConsoleWrap
Interface:
IConsole {6ac83d89-6ee7-4e33-8ae6-b257b2e81be8}

これはVirtualBoxでネットワークインターフェースに関する問題が発生しているようです。以下の手順で解決を試みましょう。

  1. OVFファイルの編集 まず、OVFファイルをテキストエディタで開きます。これはXML形式のファイルです。ネットワーク設定に関する部分を確認し、問題がある場合は修正します。特に空の名前(name=”)のネットワークインターフェースがないか確認してください。
  2. VirtualBoxでの手動インポート
    • OVFファイルではなく、VMDKファイルを使って新しい仮想マシンを作成する方法も試せます
    • VirtualBoxで「新規」を選択し、新しい仮想マシンを作成
    • 既存のハードディスクを使用するオプションを選び、VMDKファイルを指定
    • 他の設定(メモリ、CPU、ネットワーク)を手動で構成
  3. ネットワーク設定の修正 インポート後、仮想マシンを起動せずに設定画面を開き:
    • 「ネットワーク」タブを選択
    • すべてのネットワークアダプターを確認し、適切なタイプ(NAT、ブリッジなど)に設定
    • 空の名前や不適切な設定があれば修正
  4. VirtualBoxのバージョン確認 最新バージョンのVirtualBoxを使用しているか確認してください。古いバージョンではOVFのインポートに互換性の問題が発生することがあります。

しかし、エディタでは困難なので以下の方法を試してみました。

VitualBoxの設定でネットワークが以下になっていました。
・割り当て→ブリッジアダプター
・名前→未入力
そこで、いったん割り当てをNATに設定しました。
すると起動しました。

エラーの原因はまさにネットワーク設定でした。Nonexistent host networking interface, name '' というエラーメッセージは、ブリッジアダプターが選択されていたものの、具体的なネットワークインターフェース名が指定されていなかったことを示しています。

NATに変更したことで問題が解決しました。NATモードは外部のネットワークインターフェースに依存せず、VirtualBox内部で仮想ネットワークを構成するので、このような問題が起きにくいです。

もしブリッジモードを使いたい場合は、次回から:

  1. 「名前」ドロップダウンで実際に存在するネットワークインターフェース(例:イーサネットアダプターやWi-Fiアダプター)を選択する
  2. そのインターフェースが実際にホストマシンに存在することを確認する

VMwareで動作していた仮想マシンをVirtualBoxに移行する一般的な手順です。

他にも以下の方法がありそうです。

1. 仮想マシンの準備とバックアップ

  • シャットダウン: VMware上で動作している仮想マシンを完全にシャットダウンし、状態を安定させます。
  • バックアップ: 万が一のため、VMwareの仮想マシンファイル(.vmx、.vmdkなど)のバックアップを取得してください。

2. 仮想ディスクファイルの確認

  • VMwareの仮想マシンは通常、.vmdk形式のディスクイメージを使用しています。VirtualBoxはこの形式を直接読み込むこともできますが、必要に応じてVDI形式に変換することも可能です。

3. VirtualBoxで新しい仮想マシンの作成

  • VirtualBoxを起動し、「新規」ボタンから新しい仮想マシンを作成します。
    • 作成時には、ゲストOSの種類やバージョンを正しく選択してください。
  • 仮想ハードディスクの設定画面では、「既存のハードディスクファイルを使用する」を選択し、VMwareからコピーした**.vmdk**ファイルを指定します。

4. ディスク形式の変換(必要な場合)

  • もし、.vmdkファイルからVDI形式に変換したい場合は、VirtualBoxに付属するコマンドラインツールVBoxManageを利用します。
    例:
    VBoxManage clonehd "source.vmdk" "target.vdi" --format vdi
    この手順により、変換後のVDIファイルを新規仮想マシン作成時に利用できます。

5. 仮想マシンの設定調整

  • ハードウェア設定: メモリ、CPU、ネットワークアダプタなどの設定を、元のVMware環境に合わせるか、VirtualBox向けに最適化します。
  • VMware ToolsとGuest Additions: VMware Toolsがインストールされている場合、競合を避けるためにアンインストールし、VirtualBox Guest Additionsを後でインストールすると動作が安定します。

6. 移行後の確認と動作テスト

  • 作成した仮想マシンを起動し、問題なくOSがブートするか、各種ドライバやネットワーク、ディスプレイなどが正しく機能するか確認してください。
  • 必要に応じて、VirtualBox Guest Additionsをインストールして、パフォーマンス向上やシームレスなマウス操作、共有フォルダ機能などを利用します。

注意点

  • 互換性: 仮想ハードウェアの互換性や一部のデバイス設定は、VMwareとVirtualBoxで異なる場合があるため、起動後に設定の微調整が必要となることがあります。
  • ライセンス: ゲストOSのライセンス形態によっては、仮想環境の移行時に再認証が必要になることがあります。

以上の手順を踏むことで、VMwareの仮想環境をVirtualBoxにスムーズに移行できる可能性が高まります。

以下は2020年5月の記事

先日、クラウドでカスタムイメージの選択においてoracle VM VirtualBoxの形式ファイルが必要になったのでその過程を記載したいと思います。自分のパソコンではVMware Workstationでwindowsが作成されていたのでこれをVirtualBoxに移行することになります。playerでも同様なことができます。

それにはVMwareが存在するフォルダにあるOVFToolを使用します。C:\Program Files (x86)\VMware\VMware Workstation\OVFToolにそのファイルはありovftool.exeです。このツールを使ってファイル形式を変換します。


そこで必要になるのがコマンドプロンプトでの作業です。まず目的のフォルダにCD(チェンジディレクトリ)コマンドで移動します。

cd C:\Program Files (x86)\VMware\VMware Workstation\OVFTool

移動したら次のコマンドを入力します。
前に変換対象のVMwareのファイルがあるパスを、後ろに変換後に作成される拡張子が.ovfファイルのパスを記述します。
vmdkファイルが主要ファイルの時はそのファイルも同じ場所にある状態にしておきましょう。

ovftool C:\Users\minok\VirtualBox VMs\win7\win7.vmx C:\Users\minok\VirtualBox VMs\win7\win7.ovf

このコマンドの例はフォルダ名やファイル名にスペースがあるので実際には不具合が起こります。削除またはスペースが含まれないようにして実行してください。disk progressが100%になるまで待ちます。
完了するとovfファイルとそれに関連するファイルが作成されます。

VirtualBoxマネージャーを起動してインポートをクリックします。仮想アプライアンスのインポートでは先ほどのファイルを読み込んできます。ゲストOSのタイプ、CPU、RAMなどを確認してインポートします。

インポートが完了したら起動してみます。
うまくいきました。仮想マシンの基本フォルダにVHDファイル、vBOXファイルが作成されました。VMwareのファイルは不要になりましたので必要に応じて削除します。

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