ArozOS 最新インストールガイド
最終更新日: 2025年10月1日
このガイドは、ArozOSの最新バージョン(v2.021)に対応した、より詳細で初心者にも分かりやすいインストール手順を提供します。特にWindows版のセットアップを中心に、つまずきやすいポイントを解決する方法を詳しく解説します。
ArozOSの最新動向
ArozOS v2.021が最新バージョンとしてリリースされており、ログインクッキーのLaxモード対応、CPU使用率バグの修正、新しい壁紙パックの追加などの改良が行われています。今後はv3への大規模な書き換えが計画されており、分散コンピューティング、ストレージ、認証アーキテクチャのサポートが予定されています。
Windows環境での詳細インストール手順
1. 前提条件の確認
Windows版のインストールを成功させるため、以下を必ず確認してください:
システム要件:
- Windows 10以降(Windows 11対応済み)
- 64ビット版推奨(arm64版も実験的にサポート)
- 管理者権限のあるユーザーアカウント
- 空きディスク容量:最低2GB以上
- メモリ:最低512MB以上(推奨2GB以上)
2. FFmpegの詳細インストール手順
Windows環境では、FFmpegを%PATH%環境変数に追加する必要があります。以下、初心者でも失敗しない手順を解説します。
ステップ1: FFmpegのダウンロード
- ダウンロード先の選択
- gyan.devまたはBtbNのGitHubリポジトリから信頼できるWindows用ビルドをダウンロードできます
- 推奨:https://www.gyan.dev/ffmpeg/builds/ から「release essentials」版をダウンロード
- 初心者の方はessentials版で十分です(ほとんどの用途に対応)
- ファイルの選択
- 「ffmpeg-release-essentials.7z」(軽量版、約31MB)
- 「ffmpeg-release-full.7z」(フル版、すべてのコーデック対応)
ステップ2: FFmpegの展開と配置
- 展開ソフトの準備
- 7-Zipをインストール(https://www.7-zip.org/)
- ダウンロードした.7zファイルを右クリック→「7-Zip」→「ここに展開」
- 配置場所の決定
推奨配置場所:C:\ffmpeg
⚠️ 重要:スペースを含むパス(例:Program Files)は避ける- フォルダ構成の確認
C:\ffmpeg\
├── bin\
│ ├── ffmpeg.exe ← これが必要
│ ├── ffplay.exe
│ └── ffprobe.exe
├── doc\
└── presets\ステップ3: 環境変数PATHへの追加(最重要)
方法A: GUI経由(初心者推奨)
- システムのプロパティを開く
- Windows + Xキーを押す
- 「システム」を選択
- 「システムの詳細設定」をクリック
- 環境変数の設定
手順:
1. 「環境変数」ボタンをクリック
2. 「システム環境変数」の中から「Path」を選択
3. 「編集」ボタンをクリック
4. 「新規」ボタンをクリック
5. C:\ffmpeg\bin と入力(binフォルダまでのパス)
6. 「OK」を3回クリックして設定を保存
- 設定の確認
- PCを再起動(重要!)
- コマンドプロンプトを開く(Win+R → cmd → Enter)
- 以下のコマンドを入力:
ffmpeg -version- バージョン情報が表示されれば成功
方法B: PowerShell経由(上級者向け)
管理者権限でPowerShellを開き、以下を実行:
[Environment]::SetEnvironmentVariable("Path", $env:Path + ";C:\ffmpeg\bin", [EnvironmentVariableTarget]::Machine)3. Go言語のインストール(ソースからビルドする場合)
ソースコードからビルドする場合のみ必要です。バイナリ版を使用する場合はスキップできます。
Windows用Go言語のインストール
- ダウンロード
- 公式サイト:https://go.dev/dl/
- Windows用インストーラー(.msi)を選択
- Go 1.20以上が必要です
- インストール手順
1. ダウンロードした.msiファイルをダブルクリック
2. 「Next」をクリックして進む
3. インストール先:デフォルト(C:\Program Files\Go)でOK
4. 「Install」をクリック
5. 「Finish」で完了
- インストールの確認
go version4. ArozOSのインストール(Windows版)
方法A: バイナリ版(初心者推奨)
Windowsでのデプロイは、Release PageからバイナリとWebファイルをダウンロードする方法が推奨されます。
- 必要ファイルのダウンロード
- GitHubリリースページ:https://github.com/tobychui/arozos/releases
- 最新版(v2.021)から以下をダウンロード:
arozos_windows_amd64.exeweb.tar.gz
- フォルダの作成と配置
作成するフォルダ構成:
C:\ArozOS\ ← スペースなし、ASCII文字のみ
├── arozos_windows_amd64.exe
└── web.tar.gz- web.tar.gzの展開
- 7-Zipで展開(自動的に展開される場合もあり)
- 初回起動時に自動展開される設計
- 起動手順
1. arozos_windows_amd64.exeをダブルクリック
2. Windowsファイアウォールの警告が出たら「アクセスを許可」
3. コマンドプロンプトウィンドウが開く(閉じない!)
4. ブラウザで http://localhost:8080 にアクセス
方法B: ソースコードからビルド(上級者向け)
- Git for Windowsのインストール
- https://git-scm.com/download/win からダウンロード
- デフォルト設定でインストール
- ソースコードの取得とビルド
git clone https://github.com/tobychui/arozos
cd arozos\src
go mod tidy
go build- 起動
arozos.exe5. 初期設定とトラブルシューティング
初回起動時の設定
- 管理者アカウントの作成
- ユーザー名:英数字のみ(日本語不可)
- パスワード:8文字以上推奨
- メールアドレス:パスワードリセット用
- ストレージプールの設定 System Settings > Disk & Storage > Storage Poolsで、ディスクの設定を行います
- 名前:わかりやすい名前(例:LocalDrive)
- UUID:一意の識別子(英数字のみ、例:local1)
- パス:C:\Users[ユーザー名]\ArozOSFiles(例)
よくあるトラブルと解決方法
問題1: ポート8080が使用中
# 別のポートで起動
arozos_windows_amd64.exe -port 8081問題2: FFmpegが認識されない
- 症状:動画・音楽ファイルが再生できない
- 解決:
- 環境変数PATHを再確認
- PCを再起動
ffmpeg -versionで動作確認
問題3: ファイアウォールでブロックされる
- 解決:Windowsファイアウォールの例外に追加
設定 → 更新とセキュリティ → Windowsセキュリティ
→ ファイアウォールとネットワーク保護 → 許可されたアプリ
→ arozos_windows_amd64.exeを追加
問題4: web.tar.gzが展開されない
- 手動で7-Zipを使って展開
- webフォルダとsystemフォルダが正しく配置されているか確認
6. 高度な設定とベストプラクティス
起動オプションの活用
ArozOSは多数の起動パラメータをサポートしており、用途に応じてカスタマイズ可能です:
# HTTPSで起動(証明書が必要)
arozos_windows_amd64.exe -tls=true -tls_port 443 -key mykey.key -cert mycert.crt
# 最大アップロードサイズを変更(デフォルト8192MB)
arozos_windows_amd64.exe -max_upload_size 25
# デモモード(読み取り専用)
arozos_windows_amd64.exe -demo_mode=true
# HTTPとHTTPSの両方を有効化
arozos_windows_amd64.exe -port 80 -tls=true -key mykey.key -cert mycert.crt -tls_port 443サービスとして実行(自動起動)
Windows用のタスクスケジューラーを使用:
- タスクスケジューラーを開く
- 「タスクの作成」を選択
- トリガー:「システム起動時」
- 操作:「プログラムの開始」
- プログラム:C:\ArozOS\arozos_windows_amd64.exe
- 開始:C:\ArozOS
- 「最上位の特権で実行」にチェック
セキュリティ強化
- HTTPSの設定
- Let’s Encryptなどで証明書を取得
- 起動時に
-tls=trueオプションを使用
- アクセス制限
- ファイアウォールで特定IPのみ許可
- VPN経由でのアクセスを推奨
- 定期的なバックアップ
- systemフォルダとfilesフォルダを定期バックアップ
- データベースファイルの保護
7. Dockerを使用した簡単インストール(代替方法)
DockerfileによるArozOSのデプロイも可能です:
dockerfile
# Docker Desktopをインストール後
docker pull [docker-image-name]
docker run -p 8080:8080 -v C:\ArozOSData:/data [docker-image-name]8. ネットワークドライブとの連携
ArozOSは様々なネットワークファイルシステムをマウント可能です(SMB、SFTP、WebDAV、FTP):
SMB共有の設定例:
- System Settings → Disk & Storage → Storage Pools
- 「Add Storage」をクリック
- File System Type: SMB
- Path:
\\192.168.1.100\SharedFolder - ユーザー名とパスワードを入力
9. VirtualBoxでの動作確認(テスト環境)
本番環境導入前のテストには、VirtualBoxでのUbuntu Server環境構築が推奨:
- VirtualBoxの設定
- メモリ:2GB以上割り当て
- ディスク:20GB以上
- ネットワーク:ブリッジアダプター
- ポートフォワーディング
ホストポート: 8080 → ゲストポート: 8080
- Ubuntu Serverインストール後
- 下記のLinux用手順に従ってインストール
実践内容:Ubuntuにインストール(2024年2月掲載)
ArozOSとは?主な内容は以下になります。実際に試したのですが、ブラウザで操作できることが一番便利でした。ほかにも多数応用がきくと思います。
インストール前に特徴を述べておきます。ArozOSは、オープンソースのWebベースのデスクトップ環境とファイル管理システムです。主にLinuxやBSDシステムで動作し、簡単に設置して使えるのが特徴です。以下にその主な特徴をまとめます。こちらは初心者にはもってこいの機能がそろっています。
ArozOSの特徴
- マルチプラットフォーム対応:
- 多様なオペレーティングシステム(OS)上で動作します。特にLinuxやBSD系統のOSでの利用が一般的です。
- Webベースのデスクトップ環境:
- ブラウザを介してアクセスできるグラフィカルなデスクトップインターフェースを提供します。これにより、どこからでもインターネット経由でシステムにアクセスできます。
- ファイル管理:
- 高度なファイル管理機能を備えており、ファイルのアップロード、ダウンロード、編集などがWebインターフェースから直接行えます。
- モジュール性と拡張性:
- 様々なモジュールやアプリケーションを組み込むことができ、カスタマイズ性が高いです。ユーザーは独自の機能を追加することも可能です。
- IoTデバイスとの連携:
- IoT(Internet of Things)デバイスとの連携機能もあり、遠隔からデバイスを管理・制御することができます。
- 低リソース要件:
- 比較的低いシステムリソースで動作するため、古いハードウェアやリソースが限られた環境でも利用できます。
まとめ
ArozOSは、遠隔地からでもアクセス可能なWebベースのデスクトップ環境を提供し、ファイル管理、システム管理、IoTデバイスの統合など、多岐にわたる機能を備えています。その柔軟性とカスタマイズ性は、特に技術者やDIY愛好家にとって魅力的な特徴です。
ArozOSは多機能性と柔軟性を持っているため、さまざまな視点から説明することができます。このように、ArozOSについての説明は、ターゲットとなる聴衆や文脈によって異なる側面が強調されることがあります。技術者向けの説明では開発に関する詳細が、一般ユーザー向けには利用のしやすさや基本機能が中心となるため、説明に相違が生じるのです。以下は技術者向けの説明です。
ArozOS Webアプリ開発
- AGI(ArozOS Gateway Interface):ArozOSのWebアプリのバックエンド開発を容易にするためのインターフェース。OttoというJavaScriptの仮想マシンに基づいており、モダンなJavaScript構文と互換性があります。
Webアプリの作成
- 新しいWebアプリを作成するには、ArozOSルート下の
./web/フォルダ内に新しいフォルダを作成し、必要なファイル(例:init.agi,index.html)を配置します。 - 起動スクリプト(init.agi):ArozOSにこのフォルダがWebアプリであることを認識させるための設定と環境チェックを含むスクリプトです。
フロントエンド開発
- ArozOSのフロントエンド開発は、通常のWebアプリ開発と変わりません。
- 異なるモードでアクセス可能(Webデスクトップモード、モバイルデスクトップモード、スタンドアロンモード、PWAモード)。
バックエンド開発
- AGIスクリプトの実行:フロントエンドのJavaScriptコードからAGIスクリプトを実行するために
ao_module.jsラッパーのagi_run関数を使用します。
AGI関連ライブラリ
- システム:AGIランタイムで使用できる関数群。
- ユーザー:ユーザースコープで使用できる関数群。
- サーバレス:外部AGI呼び出しによる動的プログラミングが可能。
- ファイルライブ:ファイルシステムとのインタラクションに使用。
- アプリデータ:Webフォルダ内のファイルへの読み取り専用アクセスを提供。
- イメージライブ:基本的な画像処理機能を提供。
- HTTP:GET、POST、HEAD、ダウンロードリクエストの実行に使用。
- Websocket:通常のHTTPリクエストからWebSocket接続へのアップグレードに使用。
- IoT:IoTデバイス制御エンドポイントへの簡単なアクセスを提供。
- シェア:ArozOS共有インターフェイスへのアクセスと、共有ファイルに基づくUUIDの生成に使用。
応用例
- テレグラムボット(サーバレス):サーバレス機能を使用して、外部HTTPリクエストを処理する。
- ユーザースペース実行(サーバレス):ユーザースペースでの動的スクリプトインポートと実行に使用。
ArozOS上でWebアプリを開発する際の概要や、AGIを利用した様々な機能、およびフロントエンドおよびバックエンドの開発方法について説明されています。この便利なOSをCUIベースのubuntuにインストールします。
以下のページを参考に進めます。
説明によると、GO言語のバージョン1.20以上が必要であり、さらにffmpeg(おそらくWindowsの場合)も必要としています。オプションとして、wpa_supplicantまたはnmcliも必要とする場合があります。
自宅のCUIベースのubuntu22.04にインストールします。液晶が見えにくいのでSSH接続して作業をします。
まずは、Go言語のインストールをします。Linux用のダウンロードリンクを公式ページで取得しておきます。
https://go.dev/dl/
Go言語(通称:GoまたはGolang)は、Googleによって開発されたプログラミング言語です。以下に、Go言語の主な特徴とその便利さについて簡単に説明します。
Go言語の特徴
- コンパイル言語:
- Goはコンパイル言語であり、ソースコードは実行前にバイナリコードに変換されます。これにより、実行速度が速くなります。
- 静的型付け:
- 静的型付けを採用しており、変数の型はコンパイル時に決定されます。これにより、実行時のエラーを減らすことができます。
- シンプルで読みやすい構文:
- Goの構文はシンプルであり、読みやすく、理解しやすいです。これにより、コードの保守が容易になります。
- 並行処理のサポート:
- 「ゴルーチン(goroutines)」という軽量なスレッドの概念を使って、効率的な並行処理をサポートします。
- 豊富な標準ライブラリ:
- ネットワーキング、暗号化、データ処理など、多くの標準ライブラリが提供されており、多様なアプリケーション開発に利用できます。
- クロスプラットフォーム対応:
- Windows、Linux、macOSなど、多くのオペレーティングシステムで動作します。
便利さ
- 高速な開発と実行:シンプルな構文と高速なコンパイル、実行速度により、迅速な開発が可能です。
- 並行処理の容易さ:ゴルーチンを使用した並行処理の実装が比較的容易で、マルチコアプロセッサの効率的な活用が可能です。
- 安定した動作:静的型付けと強力な標準ライブラリにより、安定したアプリケーションを構築できます。
- マイクロサービスとの相性:軽量で高速な特性から、マイクロサービスアーキテクチャと相性が良いです。
まとめ
Go言語は、そのシンプルさ、高速な実行、並行処理の容易さなどにより、現代のソフトウェア開発において非常に便利な言語とされています。特に、Webサービスやクラウドベースのアプリケーション、マイクロサービスなどの分野で広く使われています。
こちらのコマンドはLinux環境でのGo言語のインストール手順です。それぞれのコマンドの意味は以下の通りです。
wget https://go.dev/dl/go1.21.6.linux-amd64.tar.gz- このコマンドは、インターネットからGo言語のバイナリファイルをダウンロードします。ここでのURLは、Go言語のバージョン1.15.3をARMv6アーキテクチャのLinux用にダウンロードするためのものです。
wgetはウェブからファイルをダウンロードするためのコマンドです。
- このコマンドは、インターネットからGo言語のバイナリファイルをダウンロードします。ここでのURLは、Go言語のバージョン1.15.3をARMv6アーキテクチャのLinux用にダウンロードするためのものです。
sudo tar -C /usr/local -xzf go1.21.6.linux-amd64.tar.gz- このコマンドは、ダウンロードしたGo言語のアーカイブ(tar.gzファイル)を解凍してインストールします。
sudoは管理者権限でコマンドを実行するためのコマンドです(必要な場合)。tarはアーカイブの作成と解凍に使われるコマンドです。この場合、-C /usr/localオプションで解凍先のディレクトリを指定し、-xzfオプションで圧縮されたアーカイブを解凍します。
- このコマンドは、ダウンロードしたGo言語のアーカイブ(tar.gzファイル)を解凍してインストールします。
echo 'export PATH=$PATH:/usr/local/go/bin' >> .bashrc- このコマンドは、シェルの起動時にGo言語の実行ファイルのパスを環境変数PATHに追加します。
echoは指定した文字列を表示するコマンドですが、ここでは>> .bashrcと組み合わせて、.bashrcファイルの最後に文字列を追加しています。これにより、新しいターミナルセッションでGoコマンドが利用可能になります。
- このコマンドは、シェルの起動時にGo言語の実行ファイルのパスを環境変数PATHに追加します。
source ~/.bashrc- このコマンドは、変更された
.bashrcファイルを読み込み、現在のシェルセッションに反映します。sourceコマンドは指定したファイル内のコマンドを現在のシェルセッションで実行します。
- このコマンドは、変更された
go version- このコマンドは、インストールされたGo言語のバージョンを表示します。これにより、Goが正しくインストールされているかを確認できます。
これらの手順を実行することで、LinuxシステムにGo言語をインストールし、使用する準備が整います。ダウンロードしたファイルは不要になりましたので削除します。
sudo rm go1.21.6.linux-amd64.tar.gz次にarozosをソースコードでビルドします。内容はGitHubの記述内容とと同様です。
git clone https://github.com/tobychui/arozos
cd ./arozos/src/
go mod tidy
go build
./arozos
#sudo ./arozos for enabling hardware and WiFi management features上記のコマンドシーケンスについて解説します。GitHubから「arozos」というプロジェクトのソースコードをクローンして、ビルドし、実行する一連の手順です。以下に各コマンドの解説を記します。
git clone https://github.com/tobychui/arozos:- このコマンドは、GitHub上にある「arozos」というリポジトリからソースコードをコピー(クローン)します。
git cloneは、リモートリポジトリのコピーをローカルマシン上に作成するために使用されます。
cd ./arozos/src/:cd(change directory)コマンドで、クローンしたリポジトリ内のsrcフォルダに移動します。- このフォルダには、ビルドするためのソースコードが含まれています。
go mod tidy:- Go言語のプロジェクトで使われるコマンドで、プロジェクトの依存関係を整理し、必要なモジュールをダウンロードします。
- このコマンドは、プロジェクトの
go.modファイルとgo.sumファイルを整理し、必要な依存関係を自動的に解決します。
go build:- Go言語のコマンドで、ソースコードをコンパイルして実行可能なバイナリファイルを生成します。
- このプロセスは、ソースコードから実際にプログラムを実行するためのファイルを作成します。
./arozos:- これは、ビルドされた実行可能ファイル
arozosを実行するコマンドです。 - ビルドが成功していれば、
arozosプログラムが起動します。
- これは、ビルドされた実行可能ファイル
sudo ./arozos:- このコマンドは、
arozosをスーパーユーザー権限(root権限)で実行します。 - スーパーユーザー権限で実行することで、ハードウェアやWiFi管理機能など、特別な権限を必要とする機能が利用可能になります。
- このコマンドは、
この手順は、ソースコードから直接プログラムをビルドし、実行する一般的な方法です。Go言語やソフトウェア開発における基本的な理解が必要になります。

以上の操作によりArozOSをブラウザで操作できる準備ができます。
http://マシンのIPアドレス:8080
初回でユーザー名とパスワードを決定します。

その後、このアカウントでログインすると、ArozOSを操作することができます。


ファイル転送もホストとArozOSの間で可能です。試しに、音楽ファイルを転送して聴いてみると音が出ました。サーバー側でなるのではなく、操作しているPCで音が出ます。


また、ファイルサーバーとしてセットアップすることができ、ファイル転送プロトコルにはWebDAV、SFTPなどから選択することができます。

ArozOSには基本的なアプリケーションとして、テキストエディタやペイントソフトなどが装備されています。これらのツールは、ArozOSのWebベースのデスクトップ環境内で直接利用できるようになっています。具体的には以下のような機能が含まれています。
- テキストエディタ:
- シンプルなテキストファイルの作成や編集に使える基本的なテキストエディタが提供されます。コードの編集など、基本的なテキスト処理に対応しています。
- ペイントソフト:
- 基本的な描画や画像編集機能を備えたペイントアプリケーションがあります。これを使って、簡単なグラフィック作成や画像の修正が可能です。
- ファイルマネージャー:
- ファイルやフォルダの管理、ファイルのアップロードやダウンロードなどが行えるファイルマネージャーがあります。
- その他のユーティリティ:
- カレンダー、電卓、音楽プレイヤーなど、日常的に使える基本的なユーティリティが含まれていることが多いです。
ArozOSは、これらの基本的なアプリケーションに加えて、さまざまな追加機能やカスタマイズが可能です。開発者やユーザーは、独自のモジュールやアプリケーションを追加して、システムの機能を拡張することができます。
Windows版もあるようですが、VirtualBoxにUbuntu Serverをインストールして、上にあるインストール方法と同じことをすれば動作します。ポートフォワーディングの設定もしておきます。アクセスするのはPCだけでなく、スマホでもブラウザがあるので動作します。




