なぜVMwareを選んだのか
- Claude Codeとの出会い
- 率直な動機:WSL一辺倒の情況への疑問
- 既存環境の活用と独立性の確保
- 技術的優位性:ネットワーク制御の柔軟性
- 学習価値:古い技術の重要性
- まとめ
- VHDXファイル肥大化という現実
- 理論と実践の乖離
- VMware環境では発生しない問題
- Claude Code利用における影響
- 実用性を重視した選択
- 前提条件の確認
- なぜVS Codeのターミナルを使うのか
- nvmを選択する理由
- nvmのインストール
- シナリオを選択してください
- NVMを選ぶべき理由
- Node.jsのインストール
- VMware環境特有の確認事項
- トラブルシューティング
- 次のステップ
- 他記事との違い:VMware環境での最適化
- VMware環境でのClaude Codeインストール
- 推奨ディレクトリ構造の準備
- Claude Codeの初期セットアップ
- VS Code拡張機能の自動統合
- VMware環境特有の動作確認
- トラブルシューティング
- パフォーマンス最適化
- セットアップ完了の確認
- 次のステップ:実際の使用
- Docker Desktop上のLinux環境でClaude Codeは動作する可能性
- 動作可能性について
- 実装方法
- 推奨アプローチ
- ロリポップでもClaude Codeを試してみた
- GCPの無料枠(e2-micro)で試してみた
- 🧠 今後試すなら?
Claude Codeとの出会い
Claude Codeは、Anthropic社が提供する革新的なAIペアプログラミングツールです。コマンドラインから直接Claudeと対話し、コードの生成、デバッグ、リファクタリングなどを自然言語で指示できる画期的なツールです。従来のコーディング作業を根本から変える可能性を秘めており、開発者コミュニティでも大きな注目を集めています。
このClaude Codeを試してみたい──そう思った時に直面したのが、Windows環境での動作環境の構築でした。長年ネットワークや仮想化技術に携わってきた私が、最新のAI技術に挑戦する決意を固めた瞬間でもありました。
率直な動機:WSL一辺倒の情況への疑問
Claude CodeをWindows環境で使おうと情報を集めた際、検索結果はWSL(Windows Subsystem for Linux)の記事ばかりでした。まるでWSLが唯一無二の選択肢であるかのような状況に、正直な違和感を覚えました。
「WindowsでClaude Codeを使うにはWSLが必須」「WSL以外に選択肢はない」といった断定的な記事が目立つ中、長年仮想化技術に携わってきた立場としては「本当にそうだろうか?」という疑問が湧いてきました。Claude Codeという最新技術を、従来の仮想化技術で動かすことはできないのだろうか?
確かにWSLは優秀な技術です。しかし、仮想マシンという選択肢が軽視されている現状は、技術の多様性を狭める危険性があると感じています。古い技術と新しい技術の架け橋として、VMware環境でのClaude Code活用に挑戦することにしました。
既存環境の活用と独立性の確保
実用的な観点から見ると、多くの開発者や企業では既にVMware環境が構築されています。新たにWSLを導入するよりも、既存のVMware環境を活用する方が効率的な場合が多いでしょう。
また、完全に独立したLinux環境を構築できることは、開発環境の汚染を防ぐ重要な要素です。WSLの場合、WindowsとLinuxが密接に統合されているため、予期しない相互作用が発生する可能性があります。VMware環境では、このような心配は不要です。
スナップショット機能による環境の保存・復元も見逃せません。Claude Codeの設定やテスト環境を瞬時にバックアップし、問題が発生した際には簡単に元の状態に戻すことができます。
技術的優位性:ネットワーク制御の柔軟性
VMwareの最大の強みの一つが、仮想ネットワークエディタによる柔軟なネットワーク制御です。GUIを通じて直感的にネットワーク設定を調整でき、以下のような制御が可能です:
- NAT、ブリッジ、ホストオンリーの切り替え:用途に応じた最適なネットワーク構成
- IPアドレス範囲の管理:複数の仮想マシン間での整合性確保
- ポートフォワーディングの詳細設定:外部からのアクセス制御
- DHCP設定の調整:ネットワーク環境のカスタマイズ
Claude Codeが外部のAI APIと通信する際、このようなネットワーク制御能力は非常に価値があります。WSLでは実現困難な、きめ細かいネットワーク管理が可能です。
VirtualBoxと比較した場合、VMwareはエンタープライズ環境での採用実績が豊富で、パフォーマンスと安定性において優位性があります。商用環境での信頼性は、学習環境においても安心感をもたらします。
学習価値:古い技術の重要性
「古い技術を知らないAI記事ばかり」という現状に対抗する意図もあります。仮想化技術は決して古い技術ではありませんが、WSLの台頭により軽視される傾向があります。
しかし、企業の本番環境では依然として仮想マシンが主流です。VMwareを使った開発環境構築の経験は、実際の業務において直接活用できる貴重なスキルとなります。
ネットワーク知識の実践的活用も重要な学習要素です。TCP/IP、DHCP、NAT等の基礎的なネットワーク概念を、GUIツールを通じて体感的に理解できることは、エンジニアとしての基礎力向上に繋がります。
まとめ
WSLが優秀な選択肢であることは否定しません。しかし、VMwareという選択肢も同様に価値があり、Claude Codeの動作環境としても十分に実用的です。
本記事では、「WSL以外に道はない」という固定観念を打破し、VMware環境でのClaude Code活用という実用的なアプローチを提示します。古い技術と新しい技術の融合により、多様な選択肢を知ることで、読者の皆様がより柔軟な技術選択を行えるようになることを願っています。
WSLの実際の問題点:理論と現実のギャップ
VHDXファイル肥大化という現実
WSLを推奨する記事では、その利便性や軽量性が強調されることが多いですが、実際に使用してみると予期しない問題に直面することがあります。その代表例が、WSL2の仮想ディスクファイル(VHDX)の肥大化問題です。
以前、私はこの問題について詳しく調査し、「WSL2の仮想ディスクファイル(VHDX)の不要な領域を解放するスクリプト」という記事を執筆しました。この記事で明らかになったのは、WSL内でファイルを削除しても、Windows側のVHDXファイルは肥大化し続けるという深刻な問題でした。
理論と実践の乖離
この問題の本質は、WSLの「軽量性」という理論的な利点が、実際の長期使用において損なわれてしまうことです:
- ファイル削除の非対称性:WSL内でファイルを削除しても、VHDXファイルのサイズは自動的に縮小されない
- ディスク容量の圧迫:開発作業を続けるほど、Windows側のディスク容量が予想以上に消費される
- パフォーマンスの劣化:VHDXファイルが肥大化することで、I/Oパフォーマンスに影響を与える可能性
- メンテナンスの煩雑さ:定期的な手動でのディスク最適化作業が必要
VMware環境では発生しない問題
一方、VMware環境では:
- 透明性の高いディスク管理:仮想マシンのディスク使用量が明確に把握できる
- 柔軟な容量調整:必要に応じてディスク容量の拡張・縮小が容易
- 独立したファイルシステム:ホストOSへの予期しない影響がない
- スナップショット機能:ディスク状態を含めた完全な環境保存が可能
Claude Code利用における影響
Claude Codeのような開発ツールを継続的に使用する場合、この問題は特に深刻です:
- プロジェクトファイルの生成・削除が頻繁に発生
- ログファイルやキャッシュファイルの蓄積
- 依存関係パッケージのインストール・アンインストール
これらの操作により、WSL環境では知らず知らずのうちにVHDXファイルが肥大化し、結果的に「軽量」であったはずのWSLが、かえってシステムリソースを圧迫する要因となってしまいます。
実用性を重視した選択
「簡単」「軽量」という表面的な利点に惑わされず、実際の運用における問題点を考慮することが重要です。VMware環境であれば、このような隠れた問題に悩まされることなく、Claude Codeの学習と活用に集中できます。
Node.js環境の構築
前提条件の確認
本章を進める前に、以下の環境が整っていることを確認してください:
- VMware上でUbuntu Desktop 25.04が動作中
- VS Code がUbuntu内にインストール済み
- インターネット接続が正常に機能
なぜVS Codeのターミナルを使うのか
多くの記事では単純に「ターミナルを開いて」と書かれていますが、本記事ではVS Codeの統合ターミナルを使用します。理由は以下の通りです:
- 統合開発環境の利便性:エディタとターミナルが同じ画面で操作できる
- プロジェクト管理の効率性:ワークスペースとターミナルの作業ディレクトリが連携
- 実際の開発現場での標準:多くの開発者が実際に使用している方法
- Claude Code使用時の利便性:後にClaude Codeを使用する際も同じ環境で作業できる
nvmを選択する理由
Node.jsのインストール方法は複数ありますが、本記事ではnvm(Node Version Manager)を選択します:
一般的な方法との比較:
- apt パッケージマネージャー:シンプルだが、バージョンが古い場合がある
- NodeSource リポジトリ:比較的新しいバージョンが入手可能
- snap パッケージ:簡単だが、権限管理に制約がある
- nvm:バージョン管理が柔軟で、実際の開発現場でよく使われる
nvmの利点:
- Claude Codeが特定のNode.jsバージョンを要求した場合の対応が容易
- 将来的に他のプロジェクトで異なるバージョンが必要になった場合も安心
- 新しいLTSバージョンへの切り替えが簡単
- 問題が発生した際の切り戻しも容易
nvmのインストール
VS Codeを起動し、統合ターミナルを開きます(Ctrl + Shift + ``
キー、またはメニューから「表示」→「ターミナル」)。
Node.js インストール方法比較
NVM(Node Version Manager)の優位性をインタラクティブに体験
シナリオを選択してください
NVMシミュレーション
NVMを選ぶべき理由
コマンド一つで任意のNode.jsバージョンに切り替え可能。開発環境を瞬時に変更できます。
.nvmrcファイルでプロジェクト固有のバージョンを指定。チーム開発で環境を統一できます。
リリース直後の最新バージョンもすぐに試用可能。LTSバージョンの管理も簡単です。
問題が発生しても簡単に以前のバージョンに戻せるため、安心して新機能を試せます。
特定のNode.jsバージョンが必要な場合でも、即座に対応できる柔軟性があります。
多くの開発現場で採用されており、公式GitHubで活発にメンテナンスされています。
1. nvmインストールスクリプトの実行
curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.40.3/install.sh | bash
上記のコマンドは公式GitHubで最新版のインストール方法を確認してきました。
このコマンドにより、nvm本体がダウンロード・インストールされます。
2. 環境変数の再読み込み
source ~/.bashrc
または、ターミナルを一度閉じて再度開きます。
3. nvmの動作確認
nvm --version
バージョン情報が表示されれば、nvmのインストールは成功です。
Node.jsのインストール
1. LTS版のインストール
Claude Codeの安定動作を考慮し、LTS(Long Term Support)版をインストールします:
nvm install --lts
2. インストールされたバージョンの使用設定
nvm use --lts
3. インストール確認
以下のコマンドでNode.jsとnpmのバージョンを確認します:
# Node.jsのバージョン確認
node -v
# npmのバージョン確認
npm -v
正常にインストールされていれば、以下のような表示になります:
$ node -v
v20.x.x
$ npm -v
10.x.x
VMware環境特有の確認事項
ネットワーク接続の確認
パッケージのダウンロードが正常に行われるか確認します:
ping google.com
応答が返ってくれば、ネットワーク接続は正常です。
共有フォルダとの関係
VMware環境で共有フォルダを使用している場合、Node.jsプロジェクトは仮想マシン内のホームディレクトリに作成することを推奨します。共有フォルダ上でnpmインストールを行うと、権限やシンボリックリンクの問題が発生する可能性があります。
トラブルシューティング
“command not found: nvm” エラーが発生した場合
- ターミナルを再起動する
- 手動で環境設定を読み込む:
source ~/.nvm/nvm.sh
パスが通らない場合
~/.bashrc
ファイルに以下の行が追加されているか確認:
export NVM_DIR="$HOME/.nvm"
[ -s "$NVM_DIR/nvm.sh" ] && \. "$NVM_DIR/nvm.sh"
[ -s "$NVM_DIR/bash_completion" ] && \. "$NVM_DIR/bash_completion"
ダウンロードが遅い場合
VMwareの仮想ネットワークエディタでNAT設定を確認し、必要に応じてDNS設定を調整します。
次のステップ
Node.js環境の構築が完了しました。VS Codeの統合ターミナルで node -v
と npm -v
の両方が正常に表示されることを確認してください。
次章では、いよいよClaude Codeのインストールと設定を行います。nvmによる柔軟なNode.js環境が、Claude Codeの動作基盤として重要な役割を果たします。
Claude Codeのインストールとセットアップ
他記事との違い:VMware環境での最適化
多くの記事では、WSL環境を前提とした以下のようなコマンドが紹介されています:
npm config set os linux
npm install -g @anthropic-ai/claude-code --force --no-os-check
しかし、VMware上のUbuntu環境では、これらのオプションは必要ありません。なぜなら、我々は「本物のLinux環境」を使用しているからです。
VMware環境でのClaude Codeインストール
1. インストール前の確認
VS Codeの統合ターミナルで、Node.js環境が正常に動作していることを再確認します:
node -v
npm -v
両方のコマンドでバージョンが表示されることを確認してください。
2. Claude Codeのインストール
VMware + Ubuntu環境では、シンプルにインストールできます:
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
実際のインストール結果例:
added 3 packages in 4s
2 packages are looking for funding
run `npm fund` for details
npm notice
npm notice New major version of npm available! 10.9.2 -> 11.4.1
npm notice Changelog: https://github.com/npm/cli/releases/tag/v11.4.1
npm notice To update run: npm install -g npm@11.4.1
npm notice

この結果が示すのは、VMware環境では:
- エラーなしで正常にインストールが完了
- わずか3つのパッケージで済む軽量構成
- 4秒という高速インストール
WSL用オプションが不要な理由:
npm config set os linux
:Ubuntu環境では既にLinuxとして認識されるため不要--force
:依存関係の競合がない限り不要--no-os-check
:OS判定を回避する必要がないため不要
3. インストール確認
インストールが完了したら、バージョンを確認します:
claude -v
正常にインストールされていれば、Claude Codeのバージョン情報が表示されます。
4. npmアップデート通知への対応(任意)
インストール時にnpmの新バージョン通知が表示された場合:
npm install -g npm@11.4.1
ただし、Claude Codeの動作には現在のバージョンで十分です。アップデートは任意で構いません。
推奨ディレクトリ構造の準備
「適当なディレクトリ」ではなく、整理された作業環境を構築しましょう。
1. プロジェクト専用ディレクトリの作成
# ホームディレクトリに移動
cd ~
# Claude Code用のワークスペースを作成
mkdir claude-workspace
cd claude-workspace
# 最初のテストプロジェクトディレクトリを作成
mkdir test-project
cd test-project
2. なぜホームディレクトリ配下なのか
VMware環境では、以下の理由でホームディレクトリ配下での作業を推奨します:
- 権限問題の回避:ユーザー権限で完全にアクセス可能
- 共有フォルダ問題の回避:VMware共有フォルダ上では、npmインストール時に権限やシンボリックリンクの問題が発生する可能性
- バックアップの容易性:スナップショット機能で作業環境全体を保存可能
Claude Codeの初期セットアップ
1. 初回起動
claude
初回起動時には、以下のようなウェルカム画面が表示されます:
🎉Welcome to Claude Code
Let's get started.
Choose the text style that looks best with your terminal:
To change this later, run /theme
1. Dark mode
2. Light mode
3. Dark mode (colorblind-friendly)
4. Light mode (colorblind-friendly)
5. Dark mode (ANSI colors only)
6. Light mode (ANSI colors only)
Preview
function greet() {
console.log("Hello, World!");
console.log("Hello, Claude!");
}

この画面で、ターミナルに最適なテーマを選択できます。VMware + Ubuntu環境では、通常「1. Dark mode」がおすすめです。
2. ログイン方法の選択
テーマを選択すると、以下のような美しいClaude Codeのロゴと共にログイン方法選択画面が表示されます:
██████╗██╗ █████╗ ██╗ ██╗██████╗ ███████╗
██╔════╝██║ ██╔══██╗██║ ██║██╔══██╗██╔════╝
██║ ██║ ███████║██║ ██║██║ ██║█████╗
██║ ██║ ██╔══██║██║ ██║██║ ██║██╔══╝
╚██████╗███████╗██║ ██║╚██████╔╝██████╔╝███████╗
╚═════╝╚══════╝╚═╝ ╚═╝ ╚═════╝ ╚═════╝ ╚══════╝
██████╗ ██████╗ ██████╗ ███████╗
██╔════╝██╔═══██╗██╔══██╗██╔════╝
██║ ██║ ██║██║ ██║█████╗
██║ ██║ ██║██║ ██║██╔══╝
╚██████╗╚██████╔╝██████╔╝███████╗
╚═════╝ ╚═════╝ ╚═════╝ ╚══════╝
Claude Code can now be used with your Claude subscription or billed based on API usage through your Console account.
Select login method:
1. Claude account with subscription
Starting at $20/mo for Pro. $200/mo for Max - Best value, predictable pricing
2. Anthropic Console account
API usage billing

ログイン方法の選択肢:
- オプション1:Claude サブスクリプション(月額定額制)
- オプション2:Anthropic Console アカウント(API使用量課金)
初心者や学習目的の場合は、オプション2(API使用量課金)がおすすめです。
3. 認証手順(サブスクリプション選択時)
オプション1(Claude サブスクリプション)を選択した場合、以下の手順で認証を行います:
1. 認証URLの表示
Browser didn't open? Use the url below to sign in:
https://claude.ai/oauth/authorize?code=true&client_id=...
(長いURLが表示されます)
Paste code here if prompted >

2. ブラウザでの認証
- 表示されたURLをブラウザで開く
- VMware環境では、Ubuntu内のブラウザまたはホストOSのブラウザどちらでも利用可能
- Claude.aiのログイン画面が表示される
3. ログイン方法の選択 Claude.aiの認証画面では以下の選択肢があります:
- Googleで続ける
- メールアドレスで続ける

4. 認証許可画面 ブラウザでログインした後、以下のような認証許可画面が表示されます:
Claude CodeさんがClaude chat accountへの接続を希望しています
あなたのアカウントは以下の目的で使用されます:
✓ Anthropicプロフィール情報にアクセスする
✓ Claudeサブスクリプションの利用に反映されます
[承認する] [拒否する]
「承認する」をクリックして、Claude CodeにClaude chat accountへのアクセスを許可します。

5. 認証完了の確認 承認後、ターミナルに以下のような表示が現れます:
Browser didn't open? Use the url below to sign in:
https://claude.ai/oauth/authorize?code=true&client_id=...
(認証URL)
Logged in as encounterchat@gmail.com
Login successful. Press Enter to continue

この表示により、以下が確認できます:
- ログインアカウント:実際に認証されたメールアドレスが表示
- 認証成功:「Login successful」メッセージ
- 次のステップ:Enterキーで続行
6. セキュリティノートの確認 Enterキーを押すと、重要なセキュリティ情報が表示されます:
🎉Welcome to Claude Code
Security notes:
1. Claude can make mistakes
You should always review Claude's responses, especially when
running code.
2. Due to prompt injection risks, only use it with code you trust
For more details see:
https://docs.anthropic.com/s/claude-code-security
Press Enter to continue

重要なセキュリティ注意事項:
- Claude は間違いを犯す可能性がある
- 生成されたコードは必ず確認してから実行
- 特にシステムレベルの操作には注意
- プロンプトインジェクションリスク
- 信頼できるコードでのみ使用
- セキュリティドキュメントの確認を推奨
7. ターミナル設定の選択 セキュリティノートを確認後、ターミナル設定の選択画面が表示されます:
🎉Welcome to Claude Code
Use Claude Code's terminal setup?
For the optimal coding experience, enable the recommended settings
for your terminal: Shift+Enter for newlines
1. Yes, use recommended settings
2. No, maybe later with /terminal-setup
Enter to confirm • Esc to skip

設定の選択肢:
- 推奨設定を使用:最適なコーディング体験のための設定
- 後で設定:
/terminal-setup
コマンドで後から変更可能
推奨設定の内容:
- Shift+Enter で改行(複数行入力の際に便利)
- その他の最適化された設定
VMware + VS Code環境では「1. Yes, use recommended settings」がおすすめです。
8. フォルダー信頼性の確認 ターミナル設定後、作業フォルダーの信頼性確認が表示されます:
Do you trust the files in this folder?
/home/mami/test
Claude Code may read files in this folder. Reading untrusted files may lead Claude Code to behave in an unexpected ways.
With your permission Claude Code may execute files in this folder. Executing untrusted code is unsafe.
https://docs.anthropic.com/s/claude-code-security
1. Yes, proceed
2. No, exit
Enter to confirm • Esc to exit

重要なセキュリティ確認事項:
- ファイル読み取り権限:Claude Codeがフォルダー内のファイルを読み取り可能
- コード実行権限:Claude Codeがファイルを実行する可能性
- 信頼できるフォルダーでのみ「Yes, proceed」を選択
VMware環境での利点:
- 完全に独立した環境でのテスト実行
- ホストOSへの影響を完全に遮断
- スナップショット機能による安全な実験環境
9. Claude Code起動完了 「Yes, proceed」を選択すると、Claude Codeが正常に起動し、以下の画面が表示されます:
Tips for getting started:
1. Ask Claude to create a new app or clone a repository
2. Use Claude to help with analysis, editing, bash commands and git
3. Be as specific as you would with another engineer for the best results
4. ✓Run /terminal-setup to set up terminal integration
Tip: Start with small features or bug fixes, tell Claude to propose a plan, and verify its suggested edits
🎉Claude Code extension installed in VS Code!
Version: 1.0.17
Quick start:
• Press Cmd+Esc to launch Claude Code
• View and apply file diffs directly in your editor
• Use Ctrl+Alt+K to insert @file references
For more information, see https://docs.anthropic.com/s/claude-code-ide-integrations
Press Enter to continue

起動完了の確認事項:
- ✅ 使用開始のためのヒント表示
- ✅ VS Code拡張機能の自動インストール(バージョン1.0.17)
- ✅ ショートカットキーの案内
- ✅ 統合機能の説明
VS Code拡張機能の自動統合
Claude Codeのセットアップ完了後、VS Codeを確認すると、Claude Code拡張機能が自動的にインストール・有効化されていることがわかります:
拡張機能の詳細:
- 名前:Claude Code for VS Code
- 開発者:Anthropic
- 説明:Harness the power of Claude Code without leaving your IDE
- 状態:自動インストール済み・有効化済み
統合された機能:
Tips for getting started:
1. Ask Claude to create a new app or clone a repository
2. Use Claude to help with file analysis, editing, bash commands and git
3. Be as specific as you would with another engineer for the best results
4. ✓Run /terminal-setup to set up terminal integration
💡 Tip: Start with small features or bug fixes, tell Claude to propose a plan, and verify its suggested edits
他記事との決定的な違い: 多くのClaude Code記事では、この自動統合について言及されていません。VMware環境では:
- ワンストップセットアップ:コマンドライン+VS Code拡張機能が同時に完了
- 手動インストール不要:Marketplaceからの検索・インストール作業が不要
- 即座に利用可能:ショートカットキーやファイル統合機能がすぐに使える
- バージョン整合性:Claude CodeとVS Code拡張機能のバージョンが完璧に同期

VMware環境の統合性の高さ:
- ネットワーク設定の安定性により、拡張機能ダウンロードもスムーズ
- 権限問題なしで拡張機能が正常動作
- WSL環境で時々発生する拡張機能の競合問題が発生しない
VMware環境での利点:
- ホストOSとゲストOS間でのURL共有が容易
- 共有クリップボード機能により、長いURLのコピー&ペーストが簡単
- ブラウザの選択肢が豊富(Ubuntu内のFirefox、またはWindows側のブラウザ)
6. API キー設定(Console アカウント選択時の場合)
オプション2(Console アカウント)を選択した場合:
- Anthropic Console(https://console.anthropic.com/)でAPI キーを取得
- セキュリティのため、テスト環境であっても適切にキーを管理
- VMware環境であれば、スナップショット前にキー情報を除外することも可能
7. 設定ファイルの確認
Claude Codeの設定は以下の場所に保存されます:
ls -la ~/.config/claude-code/
VMware環境特有の動作確認
1. ネットワーク接続テスト
Claude CodeはAnthropic APIとの通信が必要です。VMware環境での接続を確認:
# Anthropic APIエンドポイントへの接続確認
curl -I https://api.anthropic.com
正常であれば、HTTPステータスコードが返されます。
2. VS Code統合での動作確認
VS Codeの統合ターミナルから、簡単なテストを実行:
# 簡単なファイル作成テスト
echo "console.log('Hello, Claude Code!');" > test.js
# Claude Codeで簡単な質問
claude "このJavaScriptファイルを改善してください"
トラブルシューティング
“command not found: claude” エラーの場合
- npmのグローバルパスを確認:
npm config get prefix echo $PATH
- パスの追加(必要に応じて):
echo 'export PATH="$PATH:$(npm config get prefix)/bin"' >> ~/.bashrc source ~/.bashrc
API接続エラーの場合
- VMware仮想ネットワークエディタでの確認:
- NAT設定が正しく構成されているか
- DNS設定が適切か
- プロキシ設定の確認(企業環境の場合):
echo $HTTP_PROXY echo $HTTPS_PROXY
権限エラーの場合
VMware環境では稀ですが、以下で解決できます:
# npmキャッシュのクリア
npm cache clean --force
# 再インストール
npm uninstall -g @anthropic-ai/claude-code
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
パフォーマンス最適化
1. VMwareリソース設定
Claude Code使用時のVMware設定推奨値:
- メモリ:4GB以上(8GB推奨)
- CPU:2コア以上
- ディスク:SSD使用時は特に高速
2. Ubuntu設定
# システムリソース確認
htop
# 必要に応じてswapファイルの設定
free -h
セットアップ完了の確認
Claude Codeのセットアップが正常に完了しました。VMware + Ubuntu環境での成功要因:
技術的成功要因:
- シンプルなインストール:WSL用の複雑なオプションが不要
- ネットワーク接続:VMwareの仮想ネットワークが正常動作
- VS Code統合:拡張機能の自動インストールが成功
- 認証システム:OAuth認証がスムーズに完了
実用的メリット:
- 独立した環境:ホストOSに影響なし
- 完全な制御:仮想マシンレベルでの管理
- 安全なテスト:スナップショット機能での保護
- 企業環境適用:既存のVMware環境を活用可能
次のステップ:実際の使用
Claude Codeが使用可能になりました。以下のコマンドで実際に試してみることができます:
# 簡単なプロジェクト作成の例
# (Enterを押してClaude Codeのプロンプトに入った後)
Create a simple Python hello world script
推奨される最初のステップ:
- 小さなプロジェクトから開始
- Claude Codeに明確な指示を与える
- 提案された変更を必ず確認
- VMware環境の利点を活用
この実証により、「WindowsでClaude Codeを使うにはWSLが必須」という固定観念が完全に覆されました。VMware環境は、Claude Codeにとって優れた選択肢であることが証明されました。
Docker Desktop上のLinux環境でClaude Codeは動作する可能性
動作可能性について
結論: 動作すると考えられます
複数のコミュニティプロジェクトでClaude CodeのDocker対応版が開発されており、Linux、macOS、WSL、その他Dockerが動作する任意のシステムで動作する GitHubAnthropicことが確認されています。
実装方法
1. 公式のDev Container対応
Anthropic公式のClaude Codeリポジトリには.devcontainer/Dockerfileが含まれており GitHubGitHub、開発コンテナとしての利用が想定されています。
2. コミュニティ製のDocker化ソリューション
kristijansoldo/claude-code-docker 軽量で依存関係不要、node/npmのグローバルインストールが不要で、Linux、macOS、WSL、その他Dockerが動作するシステムで動作 GitHubAnthropic
Zeeno-atl/claude-code 非公式のコンテナ化版で、ローカルインストール不要、現在のディレクトリをマウントして実行可能 Claude Code CLI Container (Unofficial)
textcortex/claude-code-sandbox Docker/Podmanコンテナ内で安全にClaude Codeを実行、許可プロンプトをバイパスした自律的な実行が可能 Isolate Claude Code for Rust Development with Docker
3. Docker Desktop + MCP統合
Docker DesktopはModel Context Protocol (MCP)と統合されており、Claude Desktopとシームレスに連携 DEV CommunityDockerします。これにより、コンテナ化されたツールやサービスとClaude Codeを組み合わせて使用できます。
推奨アプローチ
- 公式dev container: 最も安定した動作が期待できます
- kristijansoldo/claude-code-docker: シンプルで軽量、すぐに試せます
- Docker Desktop MCP統合: より高度な開発ワークフローに適しています
Docker Desktop上のLinux環境であれば、これらのソリューションのいずれかで問題なくClaude Codeを動作させることができるはずです。
ロリポップでもClaude Codeを試してみた
「手元のLinux環境が限られているので、共有レンタルサーバーのロリポップでも試せるかも?」と思い、Claude Code の導入を試してみました。
nvmでNode.jsをインストールし、動作確認までを行った記録です。
✅ 手順概要
まず、nvmを用いてNode.js v18をインストールしました:
nvm install 18
無事にインストールされ、以下のようにメッセージが表示されました:
Downloading and installing node v18.20.8...
...
Now using node v18.20.8
次に、Claude Codeをグローバルインストールしてみます:
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
⚠ しかし…実行時にエラーが発生
インストールまでは進んだものの、実行しようとすると次のようなエラーが表示されました:
node: /lib64/libm.so.6: version GLIBC_2.27' not found (required by node)
node: /lib64/libc.so.6: version GLIBC_2.25' not found (required by node)
node: /lib64/libc.so.6: version GLIBC_2.28' not found (required by node)
node: /lib64/libstdc++.so.6: version CXXABI_1.3.9' not found (required by node)
node: /lib64/libstdc++.so.6: version GLIBCXX_3.4.20' not found (required by node)
node: /lib64/libstdc++.so.6: version GLIBCXX_3.4.21' not found (required by node)
これは、ロリポップのサーバー環境にあるGLIBCやlibstdc++のバージョンが、Node.jsの実行に必要な要件を満たしていないことが原因です。
⛔ さらに後日、Node.jsが消されていた?
インストール当初は nvm use
によってNode.jsが動いていたのですが、後日確認したところ、Node.jsがサーバー上から削除されている状態でした。
これは、おそらくロリポップのサーバー側での自動メンテナンスや制限によるもので、Node.jsが公式にはサポート対象外であるためと思われます。
✅ 結論:ロリポップではClaude Codeの動作は現実的でない
- Claude Code の実行には最新の GLIBC 環境が必要だが、ロリポップでは更新できない
- 共有サーバーの制限で Node.js 自体が削除される可能性がある
- 検証や練習には良いが、常用にはクラウドVPSやDocker環境を推奨
💡 補足:もし試すなら…
Docker + AlpineやUbuntuベースのサーバーを使って明示的に依存関係を管理する
GCPのf1-microやe2-micro(※こちらも制限あり)で一時検証する
GCPの無料枠(e2-micro)で試してみた
GCP の完全無料枠である e2-micro インスタンス(Debianベース) に Claude Code を導入してみたところ、インストール自体は成功。
なんと一見すると Claude Code も起動できたように見えました。
しかし…少し動かしてみたところで、プロセスがハングして停止。
やはり e2-microの2vCPU/1GB RAMでは、実行に必要なメモリ・処理能力が足りないようです。
試すことは可能だが…
- Claude Code は Node.js v18〜20 で動作するが、GLIBCのバージョンにも依存する
- GCPの無料インスタンス(e2-micro)は一応起動するが、実用的には非推奨
- Linuxディストリビューションやホスト環境のバージョンが古いと、実行中に必ず詰まる
🧠 今後試すなら?
- GCPでも最低でも
e2-standard
以上のインスタンスを推奨 - Alpine や Ubuntu 22.04 以上のベースイメージで構成する
- Docker環境で必要ライブラリを明示的に管理して試す